矢野監督しんど勝った~新打線不発も…ハラハラ劇戦制した一丸星「俺的には大きい」

 「DeNA3-4阪神」(3日、横浜スタジアム)

 歓声とため息が入り交じる中、阪神・矢野監督はほっと一息ついた。延長十一回2死二、三塁。一打逆転サヨナラの場面。左中間への飛球を背走した左翼・高山が、スライディングキャッチで打球をつかみ取った。

 先頭桑原に安打を許し、続く嶺井の投前バントをドリスが一塁へ悪送球。無死一、三塁と絶体絶命のピンチを迎えていたが、ギリギリで守り切った。しびれる展開を制して4連敗でストップ。指揮官は疲れ切った表情で選手をねぎらった。

 「これだけ接戦でピッチャーも使って、勝てたっていうのは大きい。勝てたっていうのは、ミスがあった選手にとっても救われる部分だと思うので。俺的にはかなり大きい」

 2日まで22イニング連続無得点で2試合連続完封負け。敗れれば、過去5度のリーグ優勝で、最大の逆転優勝となった64年の6・5ゲーム差を超える可能性があった。

 崖っぷちの状況で、矢野監督は初めて打線を大きく動かした。近本、糸原の1、2番を解体し、2日から4人も先発野手を入れ替えた。右打者8人を並べた新打線は左腕・浜口から1点しか奪えなかったが、八回1死一塁から4月10日・DeNA戦以来の1番に入った上本がつないで、同点劇を演出した。

 「普段出ている人はベンチから試合を見た時、違うモノが見えたりすると思う」。結果的にチーム一丸でもぎ取った1勝。大きな意味のある勝利となった。

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