阪神・高橋遥“1泣”の失投「大事な場面で…」 打線は援護できず2安打沈黙

7回、グラシアル(手前)に先制となる3ランを浴び、ベンチでぼう然とする矢野監督(中央)ら阪神首脳陣
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 「交流戦、ソフトバンク3-0阪神」(13日、ヤフオクドーム)

 阪神がソフトバンク相手に、今季6度目の完封負けを喫した。打線は先発・大竹の前に苦戦。得点圏に走者を進めたのは、三回の一度だけだった。先発の高橋遥は好投も無援に泣き、今季初黒星となった。試合時間は2時間26分と今季最短だった。

 カード勝ち越しを狙った一戦は、高橋遥-大竹の両左腕が互いに譲らず、白熱の投手戦になった。高橋遥は二回、松田に投手内野安打を打たれた以外は、六回までほぼ完璧な内容。粘りの投球を続けたが、暗転したのは七回だった。

 今宮、内川の連打で一、二塁。デスパイネは空振り三振に斬ったが、続くグラシアルとの対戦だった。追い込んでからの4球目、内角を狙ったカットボールが、わずかに甘く入ったか。強烈なライナー性の弾道で、一気に左翼スタンド中段に突き刺さった。まさに“1泣”の失投で、7回5安打3失点。好投しただけに、悔しい今季初黒星になった。

 「梅野さんが自分の力を最大限に引き出すリードをしてくれたのですが、大事な場面で粘りきることができず、悔しい投球になりました」

 一方、高橋遥を援護したい打線も、大竹の前に苦戦を強いられた。三回、先頭の高山が中前打で出塁後、北條が送りバントで1死二塁。得点圏に走者を置いたが、近本、糸原と後続が倒れた。この日、マルテをスタメンから外し、矢野監督は和製オーダーを組んだ。

 大腸がんの手術から復帰した原口が、「7番・一塁」で、復帰後初めて一塁の守備に就いた。昨年6月2日の西武戦(メットライフドーム)以来、実に321日ぶり。福留も2試合ぶりに「5番・左翼」でスタメンに復帰するなど、大竹攻略を狙ったが、不発に終わった。

 今カードは1勝1敗1分け。ソフトバンク相手に、7年ぶりの勝ち越しはならなかった。それでも2年連続日本一の王者に、五分の戦いを演じた3試合は、今後に向けて大きな意味を持つ。14日からは京セラドームに場所を移して、オリックスとの3連戦に挑む。先発は西。古巣相手の快投を期待したい。

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