島本、プロ初セーブ 9年目左腕完璧!延長締めた!猛虎平成生まれ初
「交流戦、ロッテ3-4阪神」(6日、ZOZOマリンスタジアム)
全力で左腕を振り抜いた。1点リードの延長十回。岡を右飛に仕留めてプロ初のセーブを挙げた阪神・島本。「梅野さんがすごい喜んでくれた。余計にうれしくなった」。大役を全うし、力強く左拳を握ると梅野と力強く抱き合った。猛虎の平成生まれ投手初のセーブ。激戦に幕を下ろした。
何度も同じ失敗は許されない。「この前は一回失敗しているので、絶対にやり返してやるという気持ちでいった」。5月8日のヤクルト戦での屈辱を晴らした。2点リードの延長十二回のマウンドを託されたが、2点を奪われて同点。リードを守り抜くことができなかった。
再び任された重役に闘志を燃やした。「先頭をいいプレーでアウトに取れた」と、香月に二遊間への鋭い当たりを許したが、糸原の好プレーに救われた。続く中村奨はストライクゾーンからボールへ鋭く落ちる135キロフォークで空振り三振に。最後は岡を直球で押し込み、右飛に仕留めた。
プロ9年目。昨季の1軍登板は1試合のみに終わった。結果を残さないといけない立場ということは分かっている。「1試合でも多く、何連投でも投げられるようにしたい。能見さんも昨年はたくさんの試合に投げられた。試合数で超えたい」。40歳のベテラン左腕を超えなくてはいけない壁とし、今シーズンに臨んできた。
矢野監督は「島本とリュウ(梅野)。こいつらすごい成長してきたなと思いながら。すごいよ。あの1イニング」と緊迫した場面で発揮した最高のパフォーマンスに目を細めた。
開幕から中継ぎ陣の一角としてフル稼働し、23試合に登板。これで5試合連続無失点。大仕事を成し遂げた左腕が、チームを勝利に導くため、これからもマウンドで躍動する。