西が完封で移籍後初勝利 打線も13安打9得点でワースト記録ストップ

 8回、三振に仕留め笑顔を見せる阪神・西勇輝
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 「広島0-9阪神」(7日、マツダスタジアム)

 阪神が広島に完勝し、カード勝ち越しを決めた。FAで加入した西が1人で9回を投げ抜き、6安打無失点で完封勝利。移籍2試合目の登板で今季初勝利を手にした。また、打線は13安打9得点。開幕から8戦連続3得点以下で、球団ワースト記録を更新していたが、ついに不名誉な記録を止めた。

 試合は序盤から阪神ペースで進んだ。この日はオーダーを大幅に変更。開幕から9試合目で、初めてドラフト1位の近本(大阪ガス)をスタメンから外し、「7番・中堅」に中谷を起用。「1番・遊撃」の鳥谷、「2番・二塁」の糸原で、クリーンアップにつなぐ打順を組んだが、結果的に糸原、中谷の起用が奏功し、いずれもマルチ安打の活躍で貢献した。

 三回、2死二塁を作ると、糸原の左前適時打で先制。四回には広島のミスに乗じる形で、2死一、二塁から、梅野の中前適時打で追加点を奪った。さらに五回には大山、福留と4、5番の連続タイムリーでリードを広げた。

 福留の適時打でついに、今季初めて4点目のホームを踏むと、七回には2死二、三塁から中谷の2点適時打でダメ押し点を奪った。中谷の安打で2桁安打にも到達。こちらの連続1桁記録にも終止符を打った。

 投げては先発の西が、安定した投球で0行進。2戦目で移籍初勝利を飾った。阪神にFAで加入した投手で、先発登板したのは2000年の星野伸之と西の2人。登板2戦目の勝利は球団史上“最速”になった。

 前回登板前日、3月30日の試合後ミーティング。矢野監督は野手全員を集めて、攻撃陣の奮起を促した。「西を勝たせてやろう」。7回2失点で惜敗した試合後、西は感謝の言葉を口にしていた。「新しいチームに来て、自分のスタイルがどこまで通用するか分からない中、みんなが声を掛けてくれる。その気持ちに応えたい気持ちが強かった。本当にいいチームだなと思いました」。結果でチームの思いに応えて見せた。

 投打にかみ合った戦いでカード勝ち越しを決め、開幕からここまで4勝5敗の成績。月曜日の休日を挟んで、9日からは本拠地・甲子園の“開幕戦”を迎える。DeNA、中日との6連戦を戦う。

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