糸井、好守でチームに流れ呼び込む バットでは3試合連続安打
「広島2-3阪神」(5日、マツダスタジアム)
阪神・糸井嘉男外野手(37)の好プレーが、連敗脱出の大きなカギとなった。
1点リードで迎えた八回。代わったジョンソンと4番・鈴木の対戦。鋭いライナー性の打球が右翼線を襲った。ライン際を締めるように守ったベテランが懸命に追走。右翼ファウルゾーンのフェンスにぶつかりながら、捨て身のプレーでボールをつかみ取った。
このプレーに、マウンド上のジョンソンも大喜び。試合後は「あの場面はすごくアドレナリンが出たよ。糸井選手がナイスプレーでしっかり守ってくれた。チーム全体の勝利だった」と感謝の言葉を並べた。
清水ヘッドコーチもベテランの気迫に、チームとしての手応えを感じた1人だった。「孝介(福留)しかり、嘉男しかりね。最後まで、あれだけ集中力を切らさずに守ってくれるんだから。きっといい方向に向かっていくと思いますよ。例え負けていたとしてもね、チームとしてこういうプレーを続けていきたい」
開幕から7試合、フル出場でチームを鼓舞する37歳。八回には左前打を放ち、3試合連続安打。打率・348と元気のない打線の中で、孤軍奮闘の活躍を続けている。メッセンジャーの日米通算100勝、代打・中谷の逆転2ランに隠れたが、ベテランの堅守がチームに流れを呼んだ。
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