阪神、開幕戦でサヨナラ勝ち!鳥谷が演出!ドラ1近本が攻守に躍動

サヨナラ勝利に歓喜の阪神・矢野燿大監督(中央)=京セラドーム(撮影・高部洋祐)
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 「阪神2-1ヤクルト」(29日、京セラドーム大阪)

 阪神はまさかの幕切れで、サヨナラ勝ち。開幕戦は3年連続白星スタートとなった。

 同点で迎えた十一回、鳥谷が右翼フェンス直撃の三塁打。無死三塁からドラフト1位・近本光司外野手(大阪ガス)の打席で、暴投で決勝点が転がり込んだ。

 サヨナラ劇を演出した鳥谷はこの回、先頭打者として、桑原に代わって代打で登場。ヤクルトの石山に対して、粘ってフルカウントから7球目。右翼フェンス直撃の大飛球を放った。鳥谷は懸命の走塁で一気に三塁へ。珍しくガッツポーズを見るなど、クールな男がベース上で感情を爆発させた。

 続く木浪は空振り三振に倒れたが、近本の打席の初球。内寄り低めの直球が暴投になり、代走・江越が決勝のホームを踏んだ。

 近本は攻守に躍動した。一回、先発のメッセンジャーが連打を許し、無死一、二塁のピンチを迎える。ここで山田の打球が中前に。二走・坂口が三塁を回ると、中堅・近本がバックホーム。ショートバウンドの返球を、捕手・梅野もがっちりと好捕した。坂口が左手で滑り込み、球審・山本貴は一度、セーフの判定。それでもホームに触れていなかったようで、梅野が再びタッチにいくと、アウトのコールが宣告された。

 好返球で失点を防ぐと、1点ビハインドで迎えた六回だ。2死一塁で打席に立った近本は初球、高め128キロのチェンジアップを狙った。フルスイングした打球は右中間を真っ二つ。一走・木浪は悠々と同点のホームを踏むと、近本も楽々と三塁を陥れた。

 3打席目で生まれたプロ初安打。初打点が同点打になるなど、チームにとっても貴重な1本になった。矢野監督はベンチから乗り出して、右拳を突き上げて喜びを爆発させた。

 新人選手の開幕戦安打は、2016年の高山以来。打点および適時打は1956年の大津淳以来、実に63年ぶりの快挙となった。

 先発はメッセンジャー。5年連続6度目の大役を担ったエースは、四回に先制点を失うなどしたが、最少失点にまとめる投球。勝敗こそつかなかったが、7回を投げて6安打1失点と試合を作った。以降は、矢野監督が「本当に手応えを、自信を持っている」と語る中継ぎ陣が躍動。ジョンソン、ドリス、能見、桑原と無失点でつなぎ、勝利を手にした。

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