西 G斬り坂本&丸完璧料理!甲子園お披露目3回0封

 1回、坂本勇(手前)を空振り三振に仕留める西
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 「オープン戦、阪神1-3巨人」(10日、甲子園球場)

 阪神の西勇輝投手(28)が甲子園で行われた巨人とのオープン戦に先発し、3回1安打無失点。オリックス時代の16年6月20日以来となる移籍後初の甲子園で、登板が濃厚な開幕3戦目のヤクルト戦に向けて上々の仕上がりを見せた。先発の柱として期待される新加入右腕が、さらにギアを上げていく。

 踏みしめるマウンドを味方に付け、曇り空とは対照的な快投を甲子園の中心で見せつけた。宿敵・巨人打線を相手に、西は自慢の制球力を駆使し、スコアボードに3つの0を並べた。

 初回、先頭の田中俊をカウント1-2から内角直球で見逃し三振を奪うと、2番・坂本勇を2球で追い込み、130キロの低めスプリットで空振り三振。リーグを代表する好打者の3番・丸もカーブで中飛に仕留め、好発進を決めた。

 4番・ビヤヌエバから始まる二回も三者凡退に料理。三回、先頭の陽岱鋼に初安打を許したが、続く石川を変化球で空振り三振。9番・炭谷は初球の127キロスライダーで二ゴロ併殺に打ち取り、3回をわずか25球、打者9人でまとめる完璧に近い投球だった。

 対戦した打者9人中8人が初球ストライク。「8割くらい(狙ったところに投げられた)。いい球じゃないですけど、(捕手の)坂本が構えたところにいけたのかなと思います」と西。直球系はほぼ、初コンビを組んだ坂本のミットに吸い込まれた。それでも「場面場面では結果論的に良かったけど、過程の中で自分が納得いってないところがある」と今後、修正を施していく構えだ。

 今年から甲子園のマウンドが大リーグ仕様となって硬さが増した。右足の接地面とスパイクの刃のかみ具合を大事にする西は、今季は取り外す予定だった投球プレート下に位置するゴム製の板を再び埋め込むことを春季キャンプ中に要望。8日には、左足が着地する箇所の土が、西にフィットしやすいように改良された。西は投球時、極端にプレートの一塁側を踏むため、他の投手が西の着地点を踏むことはない。まさに“西仕様”のマウンドとなった。

 自身の要望を忠実に再現してくれた阪神園芸の技に、右腕は「本当に自分が投げやすいというか、立ちやすいようにしてくれたのは感謝したい。完璧にやってもらって。ベストなコンディションで開幕を迎えられるんじゃないかな」と最敬礼。自身のパフォーマンスを最大限に披露する本拠地の環境は整った。いざ開幕へ、背番号16が臨戦態勢に入る。

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