矢野監督流 自主性キャンプ「やらされる」より「やりたい」練習を!

 阪神は8日、西宮市内のホテルでスタッフ会議を開き、春季キャンプの人選や日程の確認などを行った。矢野燿大監督(50)は1軍の指揮官として臨む初めての春季キャンプで、レギュラーを争う選手に自主性を求める方針を示した。

 競争が一つのテーマとなる春季キャンプ。矢野監督は選手に訴えかけるように話した。自分には何が必要で、何が足りないのか。大山、高山、中谷らプロ入りから数年が経過し、レギュラーを狙う立場の選手には考え、行動に移すことを求めた。

 「オレの中で自主性というのは欲しいなと思っている。選手自身のね。やりたいこととかは自分の中にあると思うのよ。どういうふうにすれば、レギュラーに近づけるのかとかを、自分で考えられる年齢になっているから」

 選手に裁量を与えるのは、全体練習以外の早出練習と居残り練習。「打ちたい選手はとことん打てばいい。自信ある選手は早く帰ってもいいし」。意見が合わなかった時は、選手のモチベーションも考慮して意思を尊重する方針だ。

 「『バッティングをやりたいです』って、それをオレらが『特守』となった場合に…。オレはそこを大事にしたい。『じゃあ一緒にやろうぜ』と。お互いがね」。やらされる練習よりも、考えてやる練習で、今まで以上に自覚を植え付ける意味もある。

 成果を披露する実戦は早い時期から始める予定で、試合数も多くなる見込みだ。「競争の中で生き残ってきた選手を使っていく考えは変わっていない。実戦もどんどんやっていくと思う」。2月1日のキャンプインまで1カ月を切った。目の色を変えた選手たちが、貪欲に白球を追う姿を期待している。

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