待望の4番・マルテ誕生 自ら掛布氏の背番号31希望「神様が導いた」

 阪神は28日、ジェフリー・マルテ内野手(27)=前エンゼルス=と来季の選手契約を締結したと発表した。1年契約で年俸は100万ドル(約1億1000万円)。西宮市内の球団事務所で対応した谷本修球団本部長(54)は細かな打撃面のデータを踏まえた期待を口にした中、偶然にも背番号は本人が望んだ「31」に決定。掛布雅之SEA(63)が背負ったレジェンド番号で、ミスタータイガースからのエールも背に阪神を優勝に導く活躍を見せる。

 年の瀬の球団納めの一日に、ようやく正式契約にたどりついた。新たな歴史を作るため、マルテがエステファニー夫人と共にタテジマに袖を通した。広報を通じて発したのは、運命的な導きに対する感謝の思いだった。

 「日本でプレーする機会を与えてくれた阪神タイガースに、感謝したいと思います。神様がタイガースに導いてくれたのだと思います」

 阪神にとっては待望の4番候補の加入だ。谷本本部長は「(スタッフは)気遣いのできるやつと言ってました。スペイン語の会話が続くと(通訳の得意な)英語にしたりと」と笑顔を見せたが、何より評価するのは、16年にメジャーでシーズン15発を記録した打者としての実力だ。

 「空振り率が非常に低い。その裏返しでコンタクト率とかストライクを見逃さないとか、とらえるというところも年々アップしてきているので」と谷本本部長。他の獲得候補とそういったデータ面を比較して「一番いい」と判断しての獲得だ。マルテ自身、期待を一身で背負う覚悟はできている。

 この日発表された背番号は、マルテ自身が希望した「31」。1985年に4番として日本一に導く活躍を見せた掛布SEAが背負った番号だ。もちろん本人はそれを知らずに選んだが、その後スタッフから阪神での「31」の重さを説かれ「すごく光栄だ」と前向きに話したという。

 救世主として期待される助っ人が、レジェンド番号を選択した運命。「先輩」の掛布SEAも、マルテの阪神での冒険を後押しする。「31」を背負うことを聞き「球団からはマルテ本人が希望したと聞きました。31番をグラウンドで再び輝かせてもらいたい。4番打者としてチームを日本一に導く活躍を期待しています」とエールを送った。

 マルテは「自分の持っているものをすべて出し、ベストを尽くしてタイガースに貢献したいと思います。Go Tigers!」ともコメント。ミスタータイガースからの言葉を背に、新たな歴史を刻む活躍を見せれば、優勝の夢がより近いものとなってくる。

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