陽川 2戦連発6号!菅野撃ち「うまいこと引っ掛かってくれた」

 「阪神2-7巨人」(8日、甲子園球場)

 雨雲広がる甲子園に、阪神・陽川が美しい放物線を描いた。初対戦の難敵・菅野から初アーチ。第1打席で自身初の2試合連発となる6号ソロを放った。一時、不調に陥った打撃は本来の輝きを取り戻しつつある。

 二回先頭で打席へ。カウント1-2から外角ボール気味にカットボールが来た。その曲がりっぱなをぶっ叩く。「うまいこと引っ掛かってくれました」。左中間席に飛び込む今季本拠地初アーチ。力強くダイヤモンドを一周した。

 投手有利のカウントから最高の結果を出した。うなずきつつ「今日はこういう結果でしたけど、またあしたもあるんで、気持ちを切り替えてやっていきたい」と厳しい表情を貫いた。クリーンアップの一角を務めるからには、チームの勝利なしでは喜べない。

 菅野相手にひるまなかった。四回、2死走者なしの第2打席は、フルカウントからスライダーを中前に運びマルチ安打。右腕との対戦を「いいピッチャーというのは分かっていたので、初球からどんどん振っていこうと思っていました」と振り返った。

 8月12日に右肘痛で2軍落ち。プロ5年目、ようやくチャンスをつかみつつあっただけに「焦りはある」ともどかしい日々を鳴尾浜で過ごした。バットを振れない時期は「感覚を鈍らせないように」とブルペンに入り、投手の生きた球を打席で見続けた。離脱の時期はあったが、目は決して鈍っていない。

 金本監督は「内容も悪くないですね。(第4打席の)サードゴロなんかも“抜けスラ”だから、普通に来ていれば打っていたかもしれない」と評価。取材終了後、陽川はいつものように報道陣におじぎをしてクラブハウスへと消えていった。

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