代打・原口 執念打! 九回糸井からの流れつないだ

 「阪神0-1ヤクルト」(28日、甲子園球場)

 阪神の代打・原口が見せた勝利への執念。またしてもつないだのだが…勝利へとつながらなかっただけに表情も曇ったまま。言葉は弱々しかった。「追い込まれていたけど、なんとか対応できたと思います」。演出したのは一打同点のチャンス。そして、その先の逆転へ。だが後続が倒れ、響き渡る大声援の中でむなしく敗戦を告げた。

 出番はしびれる場面だった。九回に1死から糸井が二塁打で作った好機。点差は1点。後ろにつなぐことができれば、何かが起こる。必死だった。そして迎えたカウント1-2からの5球目。内角の変化球に対応した。追い込まれた中での集中力。左前へと運び、勝利への希望を仲間につないだ。

 準備はできていた。七回の2死二塁で8番・梅野の打席。ネクストへと入り、戦況を見守った。相手投手をじっと見つめ、タイミングを取る。与えられる「1打席」のために。勝負どころでの出番を待った。

 今季、代打・原口が告げられたのはこれで45度目。そのうちの約半数の打席で快音を奏でている。40打数19安打で15打点。代打打率は・475へと上昇した。シーズン代打安打は19本で、球団歴代3位に。かつて桧山が作った23本という代打の神様への道しるべに、あと「4」本と迫った。

 諦めない気持ち。原口がまたその一打に思いを込める。「出たところで結果を出すことがチームにもプラスになると思うので、頑張ります」。貢献度は計り知れない。それでも全ては勝利につながってこそ。今度こそ導いてみせる。

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