飯田26日・巨人戦1軍デビュー 矢野2軍監督激アツエール「とことん力んでこい」
阪神・飯田優也投手(27)が、24日に1軍に合流する。23日は鳴尾浜で調整。26日の巨人戦(東京D)で移籍後初めて1軍先発マウンドに上がる予定だ。ソフトバンクからのトレード移籍後は、ウエスタンで3試合に登板。前回登板した同中日戦(ナゴヤ)では、先発で5回2安打無失点と好投した。先発陣の救世主として期待される左腕が、満を持して伝統の一戦で虎デビューを果たす。
これ以上ない最高の舞台だ。巡ってきた虎戦士としての初陣は、敵地での“伝統の一戦。1軍デビューを目前に控えた飯田は、表情を引き締めた。
「テンポ良くストライクを取れたら」
7月にソフトバンクからトレード移籍し、ここまでは2軍で3試合に登板。1勝0敗で、前回登板した18日のウエスタン・中日戦では5回2安打無失点と好投した。1軍の先発ローテは6人目が流動的で、谷間となる日曜日の先発は馬場、岩田と2週連続で炎上し、星を落としてきた。
そんな先発陣のコマ不足を補う候補には、先週2軍で結果を残した青柳や、21日に先発した藤浪の名前も浮上していたが、最終的には新加入左腕がつかみ取った。ソフトバンク時代の14年に巨人との対戦があるものの、タテジマのユニホームで初めて臨む“伝統の一戦”。だが「相手より自分。地に足を付けてやっていかないと」と冷静に自身の足元を見つめた。
「『力むなら、とことん力んでこい』と言われた」。同じトレード移籍を経験した矢野2軍監督からの熱いメッセージ。指揮官も「アイツのいいところは、腕を振って思い切って投げられるところやし、向かっていく気持ちっていうのはすごく出るピッチャーだから」と背中を押した。
続けて指揮官は「気負うと思うし、力むと思うのね。それは自然だから、力むんだったら思い切り力めばいいし。あとは、バテたらある程度は『ごめんなさい』というか、他のピッチャーに任せていいと思うから」と“矢野流”のエールを送った。
この日は鳴尾浜で、キャッチボールやダッシュなどで汗を流した飯田。「何イニングというより、一人一人しっかり投げて。とにかく0で帰って来られたら」。チームを救うべく、背番号56が堂々と宿敵に立ちはだかる。
関連ニュース




