北條がサヨナラ犠飛「疲れました…」5時間11分の大激戦を制す

 11回、サヨナラ犠飛を放ち、歓喜の北條(撮影・高部洋祐)
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 「阪神10-9ヤクルト」(4日、京セラドーム大阪)

 阪神が5時間11分の大激戦を制し、逆転サヨナラ勝ち。最下位を脱出した。

 1点を追う十一回、1死一塁。糸原の左前の打球を左翼手が後逸。ボールが左翼フェンスまで到達する間に、一塁走者が生還して追いついた。なお、1死三塁。北條の犠飛でサヨナラ勝ちした。

 ヒーローの北條は開口一番、「疲れました」と苦笑い。「(チャンスで)ラッキーと思って、福留さんまで回さず決めてやろうと。真っすぐが速いので、振りまけないようにと思った」と振り返ったが、詳細については「覚えてないです」とした。

 仲間から祝福のシャワーを浴び、「水をかけられたんですが、その水が気持ち良かったです。最後の最後で性格の悪い中谷さんが顔面に水をかけてきた」とニヤリ。最後まで残っていた虎党の歓声に、「遅い時間まで応援していただき、感謝しています。ありがとうございます」と感謝した。最後に、「明日に向けてすぐ寝ます」と笑わせた。

 チーム一丸、執念を発揮した試合だった。先発のメッセンジャーが、2点リードの四回に突然の大乱調。6安打を集中され、一挙6点を失った。五回にも1点を加えられ、5点ビハインド。だが、五回に2点、六回に3点を返して同点。七回に勝ち越した。

 九回2死から追いつかれて延長に突入したが、最後は執念で逆転サヨナラ。今季初めて5点ビハインドをはね返しての勝利となった。

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