中谷33打席ぶり適時打で連敗ストップ「必死にアピールしていきたい」

9回阪神1死満塁、バットを折りながら適時打を放つ阪神・中谷将大=神宮球場(撮影・西岡正)
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 「ヤクルト4-10阪神」(29日、神宮球場)

 阪神が中谷将大外野手の決勝打で連敗を2で止めた。

 試合は同点で迎えた八回、先頭の俊介が四球を選んで出塁すると、梅野がきっちりと犠打で送って1死二塁を作った。

 ここで打席には前の回から、右翼の守備に入っていた中谷。風張に対して2-2から5球目。内角の142キロ直球をフルスイングした。詰まりながらも力で押し返すと、三塁手の頭上を越える貴重な勝ち越し打となった。中谷の適時打は6月24日・広島戦(甲子園)以来。実に33打席ぶりとなった。

 九回にも適時打を放ち2安打2打点の中谷は「チャンスで回ってきたら打ってやろうと思っていた。打った感じは詰まって良くなかったんですけど、落ちてくれて良かった」と決勝打を振り返る。スタメンでの出番は減っているが、「打てなかったツケが回ってきた。取り返すように必死にアピールしていきたい」と継続的な活躍を誓った。

 試合は初回、阪神た3点を先制した。先頭の糸原が左中間を破る二塁打でチャンスメーク。続く打撃好調の北條は2-2から5球目、外角低めのシンカーを拾った。見送ればボール球。食らい付いた打球は二遊間を抜け、先制の中前適時打となった。24歳の誕生日に3試合ぶりの適時打。これで9試合連続安打となった。

 さらに2死を挟み、打席には5番に入った福留。初球を狙った。真ん中に甘く入ったシュートをフルスイングすると、バックスクリーン直撃の2ランとなった。6月27日のDeNA戦以来、出場16試合ぶりの一発。連敗中の阪神が初回に大きなリードを手にした。

 だが、先発のメッセンジャーが5回7安打4失点。同点に追い付かれて降板となった。それでも六回以降を桑原、藤川、ドリスと無失点リレーでつなぐ。八回には藤川が2死一、三塁を背負ったが、最後は遊撃・北條の好守にも助けられ、リードを守り抜いた。

 九回に福留の適時二塁打などで、打者一巡の猛攻で5点を追加。梅野が今季初の猛打賞など、5試合ぶりの2桁得点で、結果的には大勝となった。2イニングを投げた藤川が今季2勝目(1敗1セーブ)を挙げた。

 チームは移動日を挟み、31日から名古屋で中日との2戦連戦に向かう。

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