金本監督 マルチ&タイムリーの高山は「何かつかんだ」 起爆剤に期待

 「交流戦、阪神1-3ロッテ」(19日、甲子園球場)

 阪神は2連敗で借金3とし、ヤクルトと並ぶ4位タイに後退した。9安打を放ちながら、8残塁の拙攻でわずか1得点。四回に右前適時打で唯一の打点を挙げた高山俊外野手(25)の復調気配が明るい材料だ。金本知憲監督(50)も「何かつかんだのかな」と期待を寄せる。交流戦は残り1試合。勝って22日からのリーグ戦再開につなげてくれ!

 ヒットは出るが、打線にならなかった。3点を追っての戦いだっただけに、打ってつないでいくしか選択肢がなかった事実もある。ただ、確実に復調の兆しを見せてきた高山の存在は、希望の光だ。

 三回先頭の第1打席で追い込まれながらも、石川の直球を左中間へ運んだ。一気に二塁を陥れてチャンスメークすると、四回2死一、二塁の第2打席では1ストライクから低めの変化球を右手一本で右中間へ持っていき、反撃ののろしを上げるタイムリーとなった。

 第3打席は三振、第4打席は強い打球の投ゴロに倒れたが、追い込まれてからファウルでの粘り方を見ると、不振に陥ってきた時期に見えた脆(もろ)さは完全に消えた。どのコースにも、どの球種にも対応できている印象を与えた高山。金本監督も「ちょっと何かつかんだのかな。何とか早くこれというのをつかんで、打てるようになってほしい」と復調へ期待を込める。

 チーム唯一のタイムリーを含む2安打で、打率を・202と2割台へ戻してきた。本人は「今日はよかったです」と序盤の打席内容には手応えを口にしつつも、三振に終わった第3打席について「その前のボールが甘かったので」と反省を忘れなかった。高いレベルの内容を自分自身に求めるようになっているのは、大きな兆しとも言える。

 ただ、得点圏での打撃内容というチームの課題は消えていない。指揮官は「得点圏でしっかりできるように。しっかりランナーをかえすバッティング。そんなに力まないように、楽にと言ったらおかしいかもしれないけど。ガチガチにならずにね」と言った。

 20日のオリックス戦はドラフト1位ルーキーの馬場が先発する。打線の援護が欲しい状況だけに、高山が放った光が起爆剤になることを信じたい。

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