七回の球児 託された!勝利の方程式

 阪神の藤川球児投手(37)が日本ハム、楽天6連戦で勝ちパターンの“七回の男”として起用される方針が11日、明らかになった。金村投手コーチは状態の良さをもとに、桑原、ドリスにつなぐ役割を託すプランを明言した。この日、甲子園で予定されていたロッテ戦が雨天中止となり、9連戦を回避。登板過多となっていた救援陣には恵みの雨となった。

 リリーフ投手にとって、最も難しいとされる終盤の七回。試合の流れが変わりやすい局面だからこそ、経験豊富な藤川の力が必要になる。金村投手コーチは勝ちパターンの七回について「やっぱり球児になるんじゃないかな。本人の状態もいいし左も苦にしない。ボールがうなっているから」と明かす。

 昨季、60試合登板クインテットを形成した高橋聡とマテオが故障で離脱中。岩崎も数字を落としており、八回の桑原、守護神のドリスへつなぐ勝ちパターンを確立できていないのが現状だ。

 「今は(岩崎)優も状態がよくないし、球児に六回、七回と準備してもらっているから」と金村コーチ。05年にはJFKの一角として主に七回のセットアッパーを任され、リーグ優勝に大きく貢献した藤川に白羽の矢が立つのは自然な流れだ。実績、経験は申し分なく、ボール自体も守護神時代をほうふつとさせる勢いがある。

 2日の西武戦では16年の再入団後、自己最速となる153キロを計測した。10日のロッテ戦では、4番・角中から始まった八回を最速150キロの直球で無失点に封じた。

 この日、リリーフ陣が登板過多気味とあって、首脳陣は守屋を昇格させ、ブルペンを8人態勢に整えた。「せっかく8人入れたんだけどな」と金本監督が明かすようにまさかの水入りとなったが、登板間隔が詰まっている藤川らリリーフ陣には恵みの雨と言える。

 指揮官は「できればまったく練習無しの日で休みにしたいんだけど」と選手の体調をおもんばかった。12日の日本ハム戦が移動ゲームになるハードスケジュールには変わりないが、9連戦を回避。さらに雨天中止の翌試合は7戦7勝という絶好のデータもある。

 交流戦で勢いを取り戻すために-。“七回の球児”がブルペン陣のカギを握る。

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