阪神新助っ人調査本格化 左打ちの外野手…ニック・バス&エフレン・ナバーロら

 日本戦の9回、山崎康から中前打を放つメキシコ・ナバーロ=2016年11月10日
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 阪神が今季中の新外国人獲得調査を本格化させることが8日、分かった。前日に電鉄本社にフロントが集結し、今後の調査方針などを協議。現有戦力のウィリン・ロサリオ内野手(29)と共存できるタイプの違う野手が候補に挙がっており、ニック・バス外野手(31)=ツインズ傘下3A=や、エフレン・ナバーロ内野手(32)=カブス傘下3A=らの調査を進めていく方針だ。

 首位・広島を追い上げるために、新たな戦力を加えることが確実な情勢となった。7日に電鉄本社にフロント幹部が集結し、今後の方針を協議。ロサリオが復調したときに共存できるように、タイプの違う左打ち外野手の新助っ人調査を本格的に進めていくことが決まった。

 球団幹部は「速やかに話はしました。ロサリオと共存?そうなります」と明かした。現在、チーム打率、得点数はともにリーグ最下位に低迷。最大の誤算だったロサリオの不振、そして若手野手の伸び悩みがその要因として挙げられる。

 支配下登録枠にはまだ余裕がある。ロサリオが復調すれば、打線に2枚の助っ人野手を組み込む選択肢も生まれる。低迷する打線のカンフル剤としてリストアップされているのが、ニック・バス外野手や、一塁と外野を守れるエフレン・ナバーロ内野手らだ。両選手について同幹部は「調査を進めていくことになります」と明かした。

 バスは昨季3Aで打率・348。13年にはドジャース傘下3Aで打率・303、17本塁打、100打点の活躍を見せた。マイナーリーグ通算154盗塁という快足も魅力だ。

 ナバーロは昨年のWBCにメキシコ代表として出場。3試合で打率・444を記録した。16年の侍ジャパンとの強化試合では、武田(ソフトバンク)、山崎(DeNA)から安打を放っている。

 昨オフも、ロサリオに加え左打ちの外野手を獲得して助っ人野手2人体制を敷くプランは検討されていた。ただ、救援陣に不安があったことでモレノ獲得を優先。助っ人野手2人体制は見送られた。

 現在のチーム状況を見ればロサリオの復調が不透明で、最終判断をしてから獲得に動けば、7月末の補強期限に間に合わない可能性がある。勝負の夏場を迎える前に戦力の再整備は必要。低迷する打線のてこ入れを行うには、新助っ人野手の獲得が最も有効な手だてとも言える。

 今後、メジャー市場でFAとなる選手も含め、球団は新助っ人の獲得調査を進めていく方針。13年ぶりのリーグ制覇へ、起爆剤になるピースを獲得する。

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