小野、鯉料理で昨年超え3勝や きょう9連戦初戦必勝!真っ向勝負で弾み付ける
阪神の小野泰己投手(23)が27日、昨年の自分超えを強く誓った。9連戦の初戦となる28日・広島戦(マツダ)に先発予定。首脳陣から初戦必勝を期待される中、昨季2勝7敗の2年目右腕は3勝目に対する特別な思いを持つ。「一番、打力の強いチーム」を抑えて弾みを付けるべく、ねじ伏せるような“圧投”を。王者に真っ向勝負で待ったをかける。
何かに導かれるように、巡り巡った登板だ。今季最初の9連戦。2度の雨の影響もあった中、首脳陣は小野に初戦を託した。相手はリーグ連覇し、今季も首位を走る広島。まだ4月とはいえ、序盤のヤマ場にもなる。2年目の右腕は理解し、勝つことに全力を注ぐ。
「一番、打力があるチーム。そこを抑えて勝たないと。チームの優勝にも関わってくるので。しっかり抑えたい」。敵地での全体練習となったこの日、小野はマツダのマウンドに立った。数球、傾斜を確認しながらの投球。広島打線をイメージしながら腕を振った。
17日の中日戦(豊橋)が雨天中止。19日の同戦(ナゴヤドーム)で松坂との投手戦を制し、6回1失点(自責点0)で2勝目を手にした。当初は、中5日で25日のヤクルト戦(松山)に登板予定だったが、24日の同戦が雨天中止となったことでメッセンジャーがスライド。金本監督は小野を9連戦の初戦に送り出す。
「9連戦に限らず、1年を通して長い目で見れば、先発が7回くらい投げてくれたら。夏場、秋、勝負どころでリリーフが万全でいられるのは大きいと思う」
求められるのは勝利と、中継ぎ陣の負担を減らす粘投だ。同球場では昨年8月2日に登板。5回2失点で勝敗はつかなかったが初回、菊池に先制2ランを浴びた。「初回を抑えて、先制点を与えないように」と小野。広島との今季初対戦となった10日の甲子園は5回を7安打3失点で降板。4番に復帰した鈴木らを警戒しながら「相手のホーム。のみ込まれないように。一人一人、集中したい」と続けた。
昨年は2勝7敗。3勝目は右腕にとって特別な意味を持つ。「今年は運よく2勝できた。昨年より一つ勝ち星が増える大事な試合。気合を入れて勝てるように投げたい」。言葉には少しの緊張と、強い覚悟が見え隠れする。絶対王者を相手に自分超えを。果たした先に新たな頂を見据える。
関連ニュース


