才木あるぞGW登板 9連戦で1軍初先発へ

 阪神の金本知憲監督(50)が24日、才木浩人投手(19)を28日・広島戦(マツダ)から始まる9連戦中に先発登板させる可能性を示唆した。雨の影響でローテが変更される場合はあるが、5月4日からの中日3連戦(甲子園)での登板が濃厚。期待の2年目右腕の先発デビューが待ち遠しい。

 28日からのゴールデンウイーク9連戦。そこで才木が1軍初先発する可能性が浮上した。ヤクルトとの試合のため松山に滞在している金本監督は「(2軍の投手にチャンスは)あるな。この予定でいけば。才木か…望月はまだ早いしな」と起用を示唆した。

 先発ローテの一人だった藤浪が成績不振のため2軍調整中。1軍登録されているのはメッセンジャー、秋山、小野の3人で、登板機会がなく登録を抹消されていた能見、岩貞、高橋遥を含めて現状先発陣は6人。9連戦を考えると1人足りず、その“穴”を埋める存在として才木に白羽の矢が立った。

 今季、才木は2軍で先発ローテの一角として5試合に登板し2勝1敗、防御率3・00。21日のウエスタン・広島戦(岩国)では5回4安打無失点と好投した。長身から投げ下ろす150キロ超の直球が武器。春季キャンプ中には指揮官からMVPに選ばれるなど高い期待を寄せられていた。

 雨天中止の影響でローテ変更の可能性はあるが、9連戦中の5月4日からの中日3連戦のどこかで投げることが濃厚だ。昨季は同戦にリリーフで2試合に登板し、計2回2/3を無失点。聖地のマウンドはすでに経験済みだ。

 この日、才木は鳴尾浜で2軍投手の残留練習に参加。ランニングやキャッチボール、ブルペン投球などで汗を流した。「ピッチャーは楽しみやな。才木、望月、高橋(遥)、小野…」と金本監督。投手王国誕生へ。背番号35が真新しいマウンドで躍動する日は近い。

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