福留 執念先制打「気持ちでいきました」 前日好機凡退の悔しさ晴らした
「阪神3-1中日」(7日、京セラドーム大阪)
反骨心をバットに込めた。阪神・福留孝介外野手が初回に中前先制打を放ち、試合の流れをグッと引き寄せた。確かな選球眼と抜群のバットコントロールで、本拠地初白星に大きく貢献した。
2死一、二塁で迎えた第1打席。相手は3月18日のオープン戦(ナゴヤドーム)で6回3安打無得点と打ちあぐねた新外国人・ジーだ。フルカウントからの6球目。外角いっぱいのツーシームに反応。体勢を崩されながらもミートし、中前へとはじき返した。
「気持ちでいきました」と執念を見せた主将。前日は2度の得点機で凡退し、チームも負けた。その悔しさを胸に臨んだこの試合。しっかりとバットで雪辱を果たし、勝利を呼び込んだ。
適時打を放った第1打席でターニングポイントとなったのは、カウント2-2からの5球目だ。ストライクから外角ボールになるツーシームを、絶妙のコースに投じてきたジーだったが、これを完璧に見極めた。「ボールの見方としてそんなに悪くなかったので、ある程度自信を持ってスイングすることができた」と球筋を読み切り、同じ球種を思い切り振り抜いた。
これで開幕から23打数9安打、打率・391と好調をキープしている。「いい時も悪い時もある。そこらへんは自分で処理しながらやっていきたい」と福留。ここぞの場面で何とかしてくれるという期待感が、背番号8の背中にはある。
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