糸井 開幕G倒へ、躍動 虎唯一のマルチ&5年ぶりOP戦盗塁

 「オープン戦、オリックス3-1阪神」(23日、京セラドーム大阪)

 今年初めて1番に座った阪神・糸井嘉男外野手(36)がマルチ安打にオープン戦初盗塁と躍動した。初回先頭で右翼フェンス直撃の二塁打で出塁すると、続く糸原の中前適時打で生還。グラウンドを駆け抜ける背番号7の背中が、開幕への期待感を膨らませる。

 弾丸ライナーが右翼頭上を襲った。試合開始から約1分。今年のオープン戦で初めて1番で起用された糸井が、右越え二塁打を含む2安打1盗塁の活躍。打線がオリックス投手陣に沈黙する中、さすがの貫禄を見せつけた。

 初回の第1打席。西を相手に2球で追い込まれたものの、3球目の甘い144キロ直球を見逃さなかった。打球は右翼フェンスを直撃。悠々と二塁へ到達し、糸原の中前適時打で先制のホームを踏んだ。

 六回の第3打席ではファウルで粘り、カウント2-2からの7球目の真っすぐを中前にはじき返した。すると次打者・糸原の打席で二盗成功。今年のオープン戦初盗塁で、オープン戦で盗塁を決めること自体、オリックス時代の2013年以来、5年ぶりとなった。

 ここまでのオープン戦で3、5番を打ってきた糸井が、この日は1番として出場。金本監督は糸井、糸原の並びに関して「もちろん、ありますし」とシーズンでの実現の可能性を示唆した。打順に関しては「臨機応変にいきますから。状態を見ながら」としながらも、十分考えられる組み合わせ。片岡ヘッド兼打撃コーチも「1番・糸井」について、「足も速いし、長打もあるので」と期待を寄せた。

 糸井は1番打者として結果が出たことに「頑張ります」と一言。以前から「何番でも“打て”ってことでしょ」と、どの打順でも臨機応変に対応していく考えを口にしており、早速、有言実行に移した形だ。

 開幕戦では巨人・菅野が猛虎打線の前に立ちふさがる。糸井がトップバッターとして宿敵のエースの出はなをくじくことができれば、チームの勝利はグッと近づく。

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