ロサリオ 2戦連発 震えた他球団007 実戦6打数5安打!際立つ直球への強さ

 2回、同点ソロを放ち、天を指さすロサリオ(撮影・北村雅宏)
3枚

 「阪神紅白戦、白組4-2紅組」(12日、かりゆしホテルズボールパーク宜野座)

 阪神の新外国人・ウィリン・ロサリオ内野手(28)=前韓国・ハンファ=が12日、実戦2試合連続となる本塁打を放ち、偵察に訪れていた各球団の007を震え上がらせた。11日に行われたDeNAとの練習試合に続き、またしても速球を捉えてスタンドへ。もうこの男に真っすぐは通用しない。

 ネクストバッターズサークルでタイミングを合わせ、二回の先頭打者として大股で打席へ歩を進める。ユニホームの袖から伸びる腕は丸太のようだ。対するは昨季12勝の秋山。カウント2-1から、外寄りの直球を的確にミートし、軽々と左中間席へ放り込んだ。

 驚がくの2戦連発。ロサリオは「まだ試合は始まったばかりなんで。まだまだやることはたくさんある」と力を込めた。まだ本調子ではないと言わんばかりの冷静さで「いい球を打てたと思うので。これを続けられるように」とうなずき、帰りの車へと乗り込んだ。

 虎の新助っ人の打棒に、ネット裏から視察した各球団の007は震え上がった。DeNAの東野スコアラーは「昨日は内で今日は外。真っすぐは強いし、(投手は)投げにくい」と警戒心を高めると、巨人の森中スコアラーも「打っているのが真っすぐ系のボールが多い」と険しい表情を浮かべた。

 内外角、さらにはローボールにも対応するロサリオだが、際立つのは直球に対する強さだ。来日後、初実戦となった7日の紅白戦では、岩貞の147キロ直球を捉えて左前へ。11日のDeNAとの練習試合では、飯塚の140キロを左中間スタンドに持っていった。

 そしてこの日は秋山の真っすぐを打った。これまで出場した3試合では、直球を捉えきれずファウルにする場面はほとんど見られない。これほど対応するとなれば、相手投手は安易にストレートを投げることができない。

 四回の第2打席では、ファウルになったとはいえ外角低め変化球に体勢を大きく崩すことなく対応。最後は外寄り変化球を見極め、四球で出塁した。続く俊介の打席ではノーサインで二盗を試みた。結果は俊介が二ゴロで二塁封殺とはなったが、走塁に対する果敢な姿勢が頼もしい。

 この日は2打席で途中交代。これで実戦3試合に出場して6打数5安打、打率・833だ。2本塁打4打点と前評判通りの長打力も発揮している。

 紅白戦前のフリー打撃では60スイングで6本の柵越え。終了後は片岡ヘッド兼打撃コーチと打撃フォームのチェックを行うなど、調整に抜かりはない。「たまたま結果が出ただけ」と謙虚なロサリオ。ここからさらに状態を上げていく。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

タイガース最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(タイガース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス