モレノ、ベール脱いだ!初ブルペン「制球いい」と他球団警戒 金本監督も高評価

 「阪神春季キャンプ」(3日、宜野座)

 阪神の新外国人、ディエゴ・モレノ投手(30)が、キャンプ3日目にして初めてブルペン入りした。変化球を交えて26球。土曜日で大勢のファン、報道陣が詰め掛けた中、バラつきもなく安定した制球力を披露した。視察した他球団007も警戒。マテオ、ドリスの昨季タイトルコンビに割って入るべく、新助っ人がゆっくりとベールを脱いだ。

 ゆっくりなブルペン入りとは対照的に、小気味よいテンポでミット音を奏でた。1軍キャンプに参加する投手は20人。新加入のモレノが大トリでベールを脱いだ。NPB球、傾斜を確認しながらの投球。力こそセーブした印象だが、安定した制球で適応能力の高さを見せた。

 ブルペンに入って白球を持つと、初めての違和感を覚えたという。「日本の球は気持ち小さい気がした。慣れていかないといけない」。違いこそあったが、動揺は見せない。捕手を座らせ、直球を8球。続いて左右両打者に使い、「空振りを取る球」というチェンジアップを7球投げた。

 さらに直球を挟み、新球として取り組むカットボールを6球。いずれもゾーンをほぼ外さなかった。球を受けた横川ブルペン捕手は「制球がいい」と証言。決め球のチェンジアップについて「縦に落ちる感じです。軌道がいいですし、三振が取れそうですね」と絶賛した。ここに最速153キロの直球が加われば、大きな戦力となる可能性を秘める。

 視察した他球団スコアラーも警戒を強める。「制球を乱すタイプではない。ある程度、計算ができる投手ですね」。広島・玉山スコアラーが評すれば、DeNA・東野スコアラーも「キャッチボールからみていても腕の使い方が柔らかく、制球力がある」と続けた。金本監督も評価する。

 「スライダー(本人はカットボール)だね、いいのは。スライダーと直球と。重い感じがするね、直球は」

 まだ試行錯誤の段階。本領発揮はこれからだ。練習後は日本の文化を体験。節分の豆を鬼役のマテオに投げた。食事にもストレスなく米、焼き肉が好物。「アメリカでも日本食のレストランに行っていたし、おいしいね」と笑みを浮かべた。マテオ、ドリスと争う中継ぎ枠。厳しい立場には変わりないが、最後尾から下克上を狙う。

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