ドラ1・馬場、急がば回れ 春季キャンプ1軍スタート…でも焦りは禁物
阪神のドラフト1位・馬場皐輔投手(22)=仙台大=が24日、2月から沖縄・宜野座で行われる1軍春季キャンプのメンバーに選出された。即戦力の期待がかかる右腕だが、焦らずに自分のできる範囲で調整していく。
新人投手5人の中で、唯一、沖縄行きの切符を手にした。それでも「しっかり自分のレベルを知るっていうのと、今、自分のできることの範囲は決まっていますし、そこからはみ出さないように、ペースを崩さず」と自らに言い聞かせた。
そんな馬場だが、この日は自分のペースを見失う場面があった。金本監督ら首脳陣が見守る中、ブルペン投球を披露。だが計30球を見届けた香田投手コーチは「少し慎重にやらないといけない。仕上がりが早い」と飛ばし気味の調整ぶりを危惧した。普段は冷静沈着な馬場は首脳陣の熱視線に「前回よりかはちょっと(ギアを)上げた」と力を入れたことを認めた。
ただ馬場自身、オーバーペースが禁物であることは理解している。「そこまで思いっきりは投げていないですし、そういう時期ではない」と首脳陣の心配を払拭(ふっしょく)。キャンプでも「1回のピッチングにこだわらず」とゆっくり状態を上げていく考えだ。
前例がある。昨年ルーキーだった小野は1軍春季キャンプ参加後、開幕を2軍で迎えたが、課題を克服しつつ徐々に状態を上げ、5月21日にプロ初登板。2勝と勝ち星こそ恵まれなかったが、内容のある投球で力を示した。焦る必要はない。馬場もじっくりといけばいい。急がば回れだ。
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