ドラ3熊谷、さすが守備職人!グラブと寝てます「安心して眠れる」

 阪神のドラフト3位・熊谷敬宥内野手(22)=立大=が9日、こだわり抜いたニューグラブへの愛情を示した。寝るときも一緒だとし「安心して眠れるので」と明かした。この日は兵庫・西宮市内の鳴尾浜球場で、新人合同自主トレ2日目。ランニングなどで汗を流すと、キャッチボール時には、そのグラブを使用した。経験から導き出した一品で、自慢の守備での猛アピールをかける。

 愛してやまない-そんな相手がいる。まだあどけなさが残る熊谷が、にっこり笑った。「高校くらいの時から、一緒に寝るようになったと思います」。今後のプロ生活を支える、いわば相棒のような存在。こだわり抜いたニューグラブを手に、再びほほ笑んだ。

 どんな時も一緒にいる。寝るときでさえ、枕元には新しいグラブを置いている。「耳元っていうか枕元においてあれば、安心して眠れるので」。幼い頃から、その小さな手には常にグラブがはめられていた。

 それはプロ野球選手になってからも変わらない。すでにリラックスできているという寮の一人部屋でも、暇さえあれば手が伸びてしまう。

 「空き時間とかも結構触るタイプなので、ずっと触っています」

 新たな相棒は、プロ仕様となり、こだわりと強い思いを詰め込んだ。「どこでも守れるようには作ってきました」。オーダーは「手を入れ込む部分を小さめに」。これは、プロ入りを目指して切磋琢磨(せっさたくま)した立大での4年間で見えた課題からつながった。

 「大学の試合ですら、グラブが緩くなって捕りにくいというケースが何度もあったので」。1年間戦い抜くからこその、道具の“疲れ”。そればかりはケアしても、補いきれる部分ではない。指が入る長さはほとんど変えず、手を入れ込む部分を少し窮屈に。経験から導き出したこだわりが凝縮されていた。

 機能面以外のこだわりは、グラブに刻まれた虎の刺しゅう、だ。名付けて“阪神・熊谷モデル”。「(この日も)ノックしているのを見て、自分も早くノックしたいという気持ちになりました」。もっと練習したい-。そんな熊谷を、今日もこだわり抜いた相棒が見守っている。

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