揚塩社長 年賀式で11分熱弁 年末の盲腸手術で「悪い物全部切り捨てた」

 阪神は5日、西宮市の球団事務所で球団開きの年賀式を行った。揚塩健治球団社長(57)は昨年末に虫垂炎の手術を受け、5日間の入院で元日の朝に退院していたことを激白した。心身共に新たな気持ちで新年を迎え、この日は約11分間のあいさつで熱弁を展開。金本阪神3年目に懸ける優勝への思いを訴えた上で、選手に向けたゲキも飛ばした。

 年賀式冒頭のあいさつで衝撃の告白だ。揚塩球団社長は、昨年28日の球団納めを体調不良で欠席したことを謝罪した上で「当日、急性虫垂炎、いわゆる盲腸になりまして…」と切り出した。会場がどよめいたのも無理はない。

 「医者から『正月、我慢できるか?』と。『抗生剤で散らすけども大丈夫か?』と言われましたが『今日なら医者がいてる』と。『切るか?』と言われまして切りました。5日間の入院生活、元日の朝に退院できました」

 体は日常生活に支障のないところまで回復。思わぬ入院生活にも「球団経営のことをじっくり考える時間ができました」と前向きに話す。そこでの考えを年頭所感の形にまとめ、この日のあいさつで選手、フロント職員、マスコミ、ファンに対し、4項目のメッセージとして披露した。

 その中で選手には「今年は必ず優勝しましょう。そして、日本一になりましょう」と熱く訴え、「『優勝するぞ』、『日本一になるぞ』と言葉に出してほしいということです」と有言実行を求めた。さらに昨年、テレビを通して広島などに比べて覇気がないように感じたこともあり「ベンチで戦う姿勢を前面に出すということ」と注文を出した。

 「(手術で)悪い物は私が全部切り落として、去年の内に。今年は新しい気持ちで頑張ります」と揚塩社長。「邪気」を払い、万全の態勢で、金本阪神3年目を支えていく。

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