秋山、オフ大忙しで年末年始返上 練習時間足りない…さらなる飛躍へ危機感 

 阪神の秋山拓巳投手(26)が28日、地元・愛媛で愛媛県人会が主催する野球教室に参加し、2年連続の活躍を心に誓った。今季はチームの勝ち頭となる12勝を挙げるなど大ブレーク。周囲の反応にも変化があり、モチベーションはさらに上昇。年末年始も無休で体を動かし、さらなる進化を目指す。

 2桁勝利を挙げての地元凱旋は、なんだかいつもと違った。自分自身も、周囲の様子も。「(うれしかったのは)反応とかですね、楽しそうな目で話を聞いてくれた」。子供たちから元気をもらい、秋山は白い歯を見せて笑った。

 大ブレークを果たした男は、オフもフル回転だ。今年の「顔」として呼ばれるイベントの数が増え、練習時間が例年より減少している。

 「12月の前半できなかったので、年末年始は休みなしです。(イベントが)多かったので、しっかり休まずにやろうと思います」

 時間を見つけては、甲子園や鳴尾浜で体を動かしていた。それでも、まだ足りない…。このままではいけないことは、秋山本人がしっかりと理解している。年明けの自主トレは、ダイヤモンドバックスへの移籍を決めた前オリックス・平野らと行う予定だ。

 野球教室終盤には、秋山が子供たちと勝負する場面も。「三振取るぞ~」と意気込む大人げない?一面も見られたが、ゆっくりしたボールを投じた。それでも対戦した子供たちは「速い、速い!!」と大興奮だ。

 「最後6人しか対戦できなかったけど、少しはプロらしいところを見せられたかな」。これまでとは違う声援の大きさが、周囲が秋山の進化を認めた何よりの証し。ただ、今季の活躍は来季以降につながる序章にすぎない。

 久しぶりに戻ったわが家には、うれしい“誤算”もあった。山積みになったサイン色紙。「サインが大変。家にいっぱいありましたよ、2日で500くらい書いてる」。ペンを走らせながら迎える年の瀬。これも成長の跡を示す光景だ。

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