虎の尾仲、古巣クリーンアップ・ロペス&筒香&宮崎を斬る DeNA情報も任せろ
FAでDeNAへ加入した大和内野手(30)の人的補償で阪神に移籍した尾仲祐哉投手(22)が18日、西宮市内の球団事務所で入団発表会見に臨んだ。年俸920万円で、背番号は「27」に決定。縦じまを身にまとう来季は、古巣が誇る強力クリーンアップに牙をむける覚悟を示した。(金額は推定)
DeNAで得た経験を存分に生かす。古巣の主力打者に、尾仲が襲い掛かる。筒香、ロペス、宮崎の強力クリーンアップに対し、「すごいいいバッターというのはわかっていますけど、そういうバッターを抑えてこそ、1軍で生き残っていけると思うので」と徹底的に封じ込めていくことを誓った。
プロ1年目の今季はすべて中継ぎで11試合に登板。1勝1敗、防御率6・52の成績だった。まだまだ実績の少ない尾仲にとって、紛(まご)うことなき強敵。「ブルペンで(DeNAの攻撃を)見ていても、クリーンアップに回った時の安心感というか、やってくれるんじゃないかというぐらいの選手だったので」と、そのすごさは十分承知している。
それでも勝負することを、「自分では楽しみだと思います」と言い切った。さらに「チームは阪神なんで。リーグ優勝するために、そういう情報は欠かせないと思うので」と、今年1年間で得たDeNAの特徴や弱点などをチームメートに提供していく考えを示した。
阪神にとって、DeNAは今季のCSファーストSで辛酸をなめさせられた相手。ペナントの順位こそ上回ったが、来季も要警戒であることは間違いない。“尾仲メモ”がライバル攻略のヒントになれば、右腕の加入はチームにとって二重のプラス要素となる。
虎の一員となって悲願の優勝を目指す尾仲は「藤川さんに、真っすぐをどういう感じで投げているかを聞いてみたい」と目を輝かせた。2006年の球宴で力と力の勝負をみせた藤川の姿が今も目に焼き付いているという。そんな憧れの存在と共に戦う新天地での来季。「もっといい成績が狙えると思う」。22歳の若き右腕がベイスターズをなで切りにし、金本阪神の新星となる。
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