大和退団決定…春季キャンプで二遊間争奪戦!最大7人バトル

 二遊間争いに臨む糸原
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 阪神の谷本修常務(53)は11月30日、西宮市内の球団事務所で会見し、FA宣言していた大和内野手(30)からDeNA移籍の連絡があったことを明かした。その上で金本知憲監督(49)と連絡を取り「ポスト大和の育成をお願いします」と強く要望。現場首脳陣もその求めに応じ、来春の1軍宜野座キャンプでは二遊間を守れる内野手を最大7人まで招集する。白紙のセンターラインを巡って、し烈なバトルが繰り広げられる。

 チーム随一の守備力を誇る選手だけに、DeNA流出が手痛いことは間違いない。ただ見方を変えれば、大和以上のスタープレーヤーが生まれるチャンスでもある。谷本常務は「これで若手がチャンスと思って戦ってほしい」と熱望する。

 フロントと現場の認識も“ポスト大和”の育成方針で一致。29日深夜に大和本人から連絡を受けた直後、谷本常務と金本監督が電話会談を行った。

 その内容について同常務は「“ポスト大和の育成を頼みます”とお願いしたところ、監督も『任せてください』という言葉に近いニュアンスの返答をしてくれましたので。監督もラブコールを送り続けていただけに『残念です』という話だったんですが、すぐに切り替えて」と明かす。

 現時点で守備の要となる二遊間は白紙。この日、甲子園クラブハウスを訪れた久慈内野守備走塁コーチは「来年のキャンプは二遊間の選手だけで6人。そこに新人を連れて行くかどうかになると思う」と語った。

 例年の1軍宜野座キャンプで二遊間に配置する選手は5~6人。7人となれば過去最大級のポジション争奪戦になる。現状では秋季キャンプに参加していた西岡、糸原、北條、大山、植田、森越に、ドラフト3位ルーキーの熊谷(立大)を加えたメンバーが基本線だ。

 さらに今オフ、右足首を手術した上本もいる。DeNAから戦力外となり、新たに獲得した山崎についても「守備力の高さは知っているから。どれだけ新天地でやってくれるか」と久慈コーチは期待を込める。

 理想型は走攻守三拍子そろった二遊間。「守れないと使えない、打てないと使えないという形にならないように。春は結果を残した選手がチャンスをつかむ」と語ったように、すべてを兼ね備えた最強のセンターラインが、大和流出のダメージをかき消す。

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