鳥谷“赤備え”で出陣 バッティンググローブにみなぎらせた燃える闘志

 「セCSファーストS・第1戦、阪神-DeNA」(14日、甲子園球場)

 阪神の鳥谷敬内野手(36)が、短期決戦を前に平常心を貫いた。「急に何かできることはないから、普段通りやるだけです」。これまでもチームの勝利だけを考えて戦ってきた。舞台が変わっても、その思いは不変だ。熱い気持ちでチームを引っ張っていく。

 前日練習が行われたこの日の甲子園。そこには普段通りの鳥谷がいた。キャッチボールを行い、投内連係に入った。そして、走塁練習の後、打撃ケージへ向かった。いつもと変わらないルーティンで体を仕上げていった。

 ただ一つ、いつもと違うもの。それは赤色のバッティンググローブだった。関係者によると、CSでは使用しない見通しで、来季用のサンプルだという。「カバンの中に入っていただけ」と淡々としていたが、CS開幕前日に、その両手からは闘志があふれていた。

 目標はただ一つだ。2014年は2位でレギュラーシーズンを終えたが、下克上を果たしてCS突破。計6試合で打率・391と暴れまくり、CS男となった。「1年間、やってきているので。今更どうこうはない」。3年前の短期決戦前、当時33歳の鳥谷もこう語っていた。

 背伸びはしない。今季はチームトップの打率・293をマーク。今までやってきた自分自身を信じ抜く。燃える気持ちを押し殺し、表情をきりっと引き締めた。

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