驚異のプレー生む大和のぶれない送球「捕ってしまえば何とかなる」

 独自の視点からプレーの深層に迫る「虎目線」-。遊撃定着後、抜群の守備力でチームのピンチを何度も救ってきた大和内野手(30)にスポットを当てる。今季、遊撃での3失策はいずれも捕球ミスで、送球エラーは一度もなし。安定したスローイングに確固たる自信があるからこそ、驚異的なプレーが幾度も生まれた。

 大和の守備力がなければ、2位躍進はなかったかもしれない-。そう思わせるほど、難しい打球を何度もさばいてきた。さすがに“厳しい”と誰もが判断できる打球を、何事もなかったかのように処理してきた。抜群の安定感を誇った背番号0。その極意を本人は謙そんしながらこう語る。

 大和「捕るのも投げるのも正直、いっぱいいっぱいですよ。でも捕ってしまえば何とかなるという感じはあります」

 捕ってしまえば-。その言葉が示すように、大和の守備にはある驚異的な数字がある。出場機会が少ないとはいえ、遊撃での守備率・987はリーグトップクラス。失策は3つだが、いずれも捕球ミスによるもので送球エラーは一度もない。

 唯一、5月14日のDeNA戦でスローイングミスによる失策はあったが、これは二塁守備で一、二塁間の打球を深いところまで追って、一塁へギャンブルスローをした結果。普段の守備を見ていても、一塁へのショートバウンド送球などはほとんど見受けられない。

 抜群のスローイング技術があるからこそ、まず捕球だけに集中できる。どんなに難しいバウンドでも、グラブに収めればという自信が再三の好守を生む背景だ。9月12日、甲子園での巨人戦では、雨上がりのグラウンドでどうバウンドしてくるか予測不能だった。

 他の内野手が苦しむ中、大和も打球の勢いに差し込まれる場面が何度もあった。そこで守備位置を定位置よりも後ろに下げ、まず捕球に重点を置いた。結果、延長十二回をノーミスで守りきり、引き分けに貢献。久慈内野守備走塁コーチはその試合をこう振り返る。

 久慈コーチ「スローイングがうまい選手は捕れさえすれば何とかなると思ってる。それは大和の技術。グラウンド状況でバウンドが合わない時って必ずあるんだけど、それを難なく処理できるのもスローの良さがあるから」

 送球技術の高さには指先の感覚、ボディーバランス、ボールの握り替えのうまさなど、さまざまな要因が挙げられる。ただ久慈コーチは「それは簡単に教えてできるものではない。最終的には本人が持って生まれたものだから」と言う。

 誰にもまねできないと素人に思わせるのがプロ-。大和が鮮やかなプレーを見せるたびに、ファンからはいつも大きな拍手が湧き起こる。お金を払ってでも見たいと思える背番号0の守備。それがチームの躍進に大きく貢献した事実は揺るがない。

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