赤い甲子園で鯉胴上げ…金本監督まずは「2位確保」CSで屈辱晴らせ

 「阪神2-3広島」(18日、甲子園球場)

 阪神ナインらの目の前で、広島のセ・リーグ連覇が決まった。V逸が確定し、金本知憲監督(49)は「何か感じてほしい」と選手の奮起に期待。広島との一番の差として「得点力」を挙げた。リベンジのチャンスは残されている。まずは2位を確保し、CS突破、逆転日本一を目指す。

 甲子園に赤い歓声がこだまする。繰り広げられた歓喜の胴上げ。勝てば回避できた中での屈辱の敗戦。「それはマジック1だから、どこかで決まるんだから」。金本監督はそう話したが、目の前で連覇を達成され、V逸が決まったのは事実だ。

 「(いつもと違う雰囲気での試合を)経験というか、彼らがどう感じているか。人それぞれ違うだろうしね、感じ方は。まあ、何か感じてほしいというのはありますね」

 試合終了後、敗戦をさばさばした口調で振り返った。中谷と陽川の2発で追い付きながら、広島の底力の前に1点差で屈した。選手らは、喜びに沸く広島の選手の様子をベンチから眺めた。負ければV逸の一戦での黒星。この悔しさをどう受け止めるかだ。

 「(広島との違いは)一番は得点力でしょう。150ぐらい違うのかな、うちとは。一気にたたみ掛けるつながりとか、本塁打とかも全然違うし。足も違うし」

 この試合を終え、広島はリーグトップの706得点。阪神は広島より5試合消化が少ない中で539得点だ。さらに、広島は得点数の多さはもちろん、勝負どころでの打線のつながりも強力だった。広島を上回るには、野手陣の強化はもちろん、広島打線を抑え込む力も必要となる。

 「投手スタッフに差は感じてないけど。でもやっぱり、あの打線を抑え込める投手力を作っていかないと勝てない。打ち勝とうと思ったら、なかなか…」

 チーム防御率は巨人に次ぐリーグ2位だが、あの勢いを止められるかどうか。象徴的だったのは5日からのマツダでの3連戦3連敗。2日連続でサヨナラ負けを喫し、3試合すべて逆転負け。「マツダではうちも点を取ってるけど結構点が取られるというね」。チームとして成長しているものの、まだ差は開いている。その結果のV逸だが、すべてが終わったわけではない。

 「2位を確保というか、そこですね」と金本監督。来季のリベンジはもちろん、まず、今季の2位フィニッシュを狙う。CSで再び広島と戦うため、最後まで勝利だけを目指して戦っていく。

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