陽川1号!昇格後11の1…苦しんでいた大砲候補、代打で快音

 「阪神2-3広島」(18日、甲子園球場)

 緊迫した展開の中で、待望の一発が飛び出した。代打で登場した阪神・陽川尚将内野手(26)が一時同点とする今季1号ソロをバックスクリーン左へ。完璧に運んだ。

 場面は1-2の七回先頭。2球目のカーブをフルスイングした。ライナーで広島ファンで埋まるスタンドに着弾。「感触はよかったけど、入ると思わなかった」と振り返った。

 10日に昇格して以降11打数1安打と苦しんでいた。結果を追い求めたくなる状況でも「落ち着いて余裕を持って打席に入ろう」。平常心で臨んでいた。「あした以降も持ち味を出していけるように」。満足することなく、次を見据えた。

 勝利につながらず「悔しい」と漏らした将来の大砲候補。だが、この放物線を自信につなげる。

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