掛布2軍監督が退任「充実した4年間」 球団はオーナー付アドバイザー就任要請へ

 阪神は10日、掛布雅之2軍監督(62)の今季限りでの退任を発表した。後任は未定。ウエスタン・リーグのソフトバンク戦(鳴尾浜)の試合前、取材に応じた背番号31は「非常に充実した4年間だった」とGM付育成&打撃コーディネーター(DC)時代からの思いを告白。球団から「オーナー付アドバイザー」就任を要請されており、今後話し合いを進めていく。

 澄み渡る青空の下、掛布2軍監督が若虎にアドバイスを送る。高山が、江越が、助っ人のキャンベルも熱心に耳を傾ける。いつもと変わらない鳴尾浜のグラウンド。しかし、背番号31の背中は少し寂しげだった。13年10月のDC就任から、約4年。別れの時が訪れた。

 「若手が1軍で活躍してくれて。これからもまた、何人もの選手が1軍で活躍してくれると思いますので。そういう意味では、非常に充実した4年間だったと思いますね」

 8日、球団から2軍監督退任の通告を受けた。金本阪神が発足した15年10月に現職に就き、若虎を中心に熟練の技術を植え付けてきた。また往年の背番号31を背負い、ファン増への取り組みにも奔走。「掛布カード」の発行、即席サイン会の実施など尽力してきた。

 その結果、2軍の本拠地・鳴尾浜は連日の大盛況。「『31』を付けて、これだけ多くの方が球場に足を運んでくれて。背中を見てくれたということなので、31番という背番号にも感謝していますね」。託された使命は生え抜きの4番育成。かつて自身が担ったような、チームを背負う大黒柱の成長を後押ししてきた。

 鳴尾浜から巣立った大山は現在、阪神第101代4番に座る。10月末の契約満了に伴ってユニホームを脱ぐことになったが、並々ならぬ野球への情熱は後輩らに受け継がれる。球団からのオーナー付アドバイザーへの就任要請には「いい時間の時に、話ができればと思います」とした。今季のウエスタン・リーグは残り12試合。夢は、まだ続く。

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