今季初1軍の植田 “神足生還”でプロ初得点 金本監督絶賛
「阪神4-3ヤクルト」(30日、甲子園球場)
スピードスターのお出ましだ。金本阪神に大きな衝撃を与えた。あっという間に次の塁を陥れる脚力。今季初昇格を果たした植田が魅せた。
2-3の八回、伊藤隼に代わる代走で登場した植田。犠打などで三塁まで進むと、1死満塁から大山が中堅へ飛球を放った。タッチアップでスタートを切るか微妙な打球だったが、思い切って本塁へ突入した。
相手の送球がホームへ到達する前にスライディング。圧倒的なスピードでプロ初得点を記録した。昇格初日で存在感を放ち「定位置くらいだったんでいけると思った」とサラリ。「与えられたところで結果を残すだけです」と1軍生き残りをかけて戦っていく。
金本監督が「海(植田)以外だったら、ストップをかけていたと思う」と言うほどの浅い飛球。ゴーサインを出した高代ヘッドコーチも「ええ足しとるわ」と戦力となる走力をべた褒めした。
2軍ではウエスタン・リーグで25盗塁をマーク。「去年以上の成績を残さないとダメだ」とさらに走塁技術に磨きをかけた。盗塁王を獲得した選手らを研究。スタートの切り方、体重移動、細かい部分で向上してきた。「1個でも盗塁を決めたい」。間違いなく、またチャンスは来る。