藤浪、復活間近 光投六回までわずか2安打0封 七回先制許し3失点も

 「巨人6-0阪神」(27日、東京ドーム)

 復活の兆しは見せた。阪神の藤浪晋太郎投手(23)が七回途中、3安打3失点で5敗目を喫した。制球難で2度目の登録抹消となり、2軍再調整を余儀なくされた右腕。この日は七回に抜け球で死球を与えたが、六回までは安定した投球を披露し、修正した姿を証明した。結果的に5月4日・ヤクルト戦以来の4勝目はならなかった。それでも悲観することはない。次はきっと、復活星で輝いた笑顔を見せてくれるはずだ。

 一戦必勝の高校野球さながら、ドーム全体が熱を帯びた。回が進む度に高まるボルテージ。白熱の投手戦は一転、1球に泣いた。途中降板に反省は残るが、勝利への執念を全身で体現したマウンド。藤浪が6回1/3を投げ3安打3失点。次につなげる106球だった。

 「七回を粘れないと勝てない。あそこで代えられるのはまだまだ。反省すべきところ」

 試合後、真っ先に振り返ったのは七回。1死から村田に死球を与えた。スライダーが「スッポ抜けた感じ」で背中に直撃。続く亀井の打席で3球目、代走・重信に二盗を許すと4球目を狙われ、右中間を破る適時二塁打を浴びた。そして長野を敬遠気味に歩かせたところで降板を命じられた。

 外角へ外そうとした長野への4球目が、抜けるようにシュート回転して暴投になったことで、金本監督は継投を決断した。「パスボールの時かな(記録は暴投)。あれで直球が抜け始めたから」。桑原で勝負を懸けたが結果的に裏目となり、3連打を浴びるなどこの回6失点を喫した。死球が敗戦の起因となったが、序盤は復調を予感させた。

 初回、陽岱鋼を2球で追い込み、この日最速159キロで3球勝負。見逃し三振に斬ると、二回から六回までは無安打投球だ。「ボールのタッチも感覚も悪くなかった」。直球を軸に9三振を奪った。16日の広島戦で4回2/3を3失点、7四死球で再調整。抹消期間は2度、2軍戦に投げる調整法で活路を探った。

 「実戦が多めだったのはよかった。広島戦も感覚が悪かったわけじゃないけど、少しのところを戻せなかった。そこを修正できたので」

 攻守交代時は常にグラウンドを走った。イニングが完了すれば、駆け寄って仲間とハイタッチ。今季初めてコンビを組んだ坂本は、完璧な送球で陽岱鋼の二盗を封じた。左翼スタンドでは両手を握り、勝利を信じるファンの姿も。皆が藤浪の勝利を願い、藤浪も懸命な姿で応えた。降板時にはスタンドから、大きな拍手が注がれた。

 「今日は晋太郎の話だけで。いいことだけで終わろう」と指揮官。115日ぶりの4勝目は逃したが、チームにとって収穫の1敗でもある。藤浪は言う。「勝ちにつながる投球じゃない。もっともっと、いいものを出していけたら」。完全復活は間近だが、満足感はない。前を向いて歩く。もっと、もっと上に-と。

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