北條が流れ呼ん打!11戦連続H 読み通りカーブ打ちで貴重な追加点

 「巨人4-8阪神」(26日、東京ドーム)

 敵に傾きかけた勝負の流れ。それを大きく引き戻す一打が、阪神・北條史也内野手(23)のバットから生まれた。2点差まで迫られて迎えた、終盤の七回2死一、二塁。巨人3番手・田原のカーブに食らいついた当たりが、左翼線へ落ちた。

 巨人を突き放す6点目の適時打。「真っすぐが続いていたので、カーブ、スライダーはイメージにあった」と北條。前打者の鳥谷が敬遠気味の四球で歩かされたが「大体分かっていました」と、若虎が冷静に研ぎ澄ました集中力が、最高の結果となって表れた。

 二回の5得点以降は好機も作れず巨人の追い上げを許し、金本監督が「本当に追加点が入らずに嫌な空気があった」と振り返る状態。その展開に風穴を開けた、まさに値千金の適時打となった。

 自身11試合連続安打となったが北條は「あまり気にせずやっている。1打席に集中して」と話す。それでも今季は不振にあえぎながら8月は途中出場で結果を残し、これで9試合連続でのスタメン出場となった。

 「まだ正直、彼の良さが出ていないんだけどね。その中でのタイムリーというのは大きい」と金本監督。絶好調ではない。だが一歩ずつ重ねた歩みは、周囲の信頼と自身の成長へとつながっている。

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