中谷 バットで奮闘マルチも痛恨走塁ミス

 「巨人6-1阪神」(8日、東京ドーム)

 得意の東京ドームで、阪神・中谷のバットが輝いた。3日・広島戦(マツダ)以来、4試合ぶりのマルチ安打を記録。11試合連続スタメン起用に応える活躍だ。反省すべき走塁ミスもあったが、敗戦の中で光るものはあった。

 1本目は二回1死の場面。カウント1-1から、マイコラスの高めに浮いたカーブをフルスイングで捉えた。打球は左翼フェンスに直撃し、中谷は慌てて一塁でストップ。「(内容は良かった?)そうですね…」。手応えを感じる一打だったが、その後の一瞬の油断で足をすくわれた。

 鳥谷の三ゴロ失策で二塁へ進むと、続く大和の打球は左翼へのライナー。中谷は思わず飛び出してしまい、左翼手・石川の素早い二塁送球でアウトになる痛恨のミスを犯した。「外野手が前にきているから、ライナーには気をつけろよ」。高代ヘッドコーチから事前に忠告されていたのだが…。好機をつぶしてしまった。

 それでも、金本監督は「まあこれも経験として。次、絶対にないようにしないと。勉強ですから」と糧にすることを期待した。四回はしぶとく内野安打を放ち、チャンスを拡大させた中谷。ミスを取り返すという気持ちが何より大事だ。最大の長所はチームトップの12本塁打を誇る長打力。ここで縮こまってはいけない。

 今季、東京ドームでは15打数7安打で打率・467。敵地の圧力をはね返す活躍は、チームにとって間違いなくプラスになる。プロ7年目の進化。「伝統の一戦」でより輝きを増すバットが、さらなる飛躍を予感させる。

 9日の巨人先発は新人右腕・畠。打線の軸として果たすべき役割は認識している。さあ、前を向こう。首位・広島を追うタイガースには、成長著しい背番号60がいる。自慢の打撃で勝利への扉を開く。

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