藤浪、制御不能…5四死球で今季最短KO「感覚的に戻せなかった」

 「ヤクルト8-3阪神」(20日、神宮球場)

 阪神は先発の藤浪晋太郎投手(23)が今季最短3回0/3、4失点でKOされた。4月4日に自らの死球から乱闘騒ぎが起きた因縁のヤクルト戦で、この日も5四死球の乱調。チームは今季2度目の3連敗で、9カードぶりのカード負け越し。藤浪もチームも踏ん張りどころ。必ず立て直す!

 スムーズに立ち上がっただけに、その落差が余計に大きく感じられた。突然の乱れ、そして今季最短での降板。チームの連敗は、右腕の乱調で引きずる形となって今季2度目の3連敗。敗因は藤浪自身の中にあった。

 「立ち上がりはバランスよく投げられていたんですけど、途中からタイミングが合わなかったり、バランスが良くなかったりした」

 今季3度目のヤクルト戦。初回は三者凡退で切り抜けたが続く二回だ。1死からバレンティンに中前打を許し、なおも2死一塁から中村に死球を与えたところで球場全体に不穏な空気が漂う。そこは無失点でしのいだものの、三回につかまった。先頭の小川に四球を与えたところから、一気に4点を失う結果となった。

 今季初登板となった4月4日のヤクルト戦で、自身が与えた死球から乱闘騒ぎに発展。その経緯があっただけに、中村への死球が乱れに影響したようにも思えたが、藤浪の中の感覚にはその前からズレが生じていた。

 「デッドボールを当てるより前に、クイックの時から嫌な感じはしました。感覚的に戻せなかったのは自分の技術不足ですね」と藤浪。四回に先頭の大引に四球を与えたところで、降板となった。

 金本監督は「今日は暴れすぎたというか、右バッターに投げづらそうにしてる。やっぱり当てちゃいけないというのがあるのかなと」と振り返る。前回、14日のDeNA戦は7回2失点で勝利していただけに、この1敗だけで右腕を責めることはない。ただ、同じことを何度も繰り返すようでは困る。

 チームとしては、9カードぶりのカード負け越し。藤浪は「次の登板のチャンスを与えてもらえれば、しっかり投げようと思いますしそのための練習をしっかりとやりたい」と力を込めた。前日の岩貞と同様、自身の力でこのカベを乗り越えるしかない。

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