中谷、先制V弾 特大ファウル打ち直しで自己最多5号3ラン

 「阪神8-1中日」(16日、甲子園球場)

 阪神・中谷の勢いが止まらない。初回2死二、三塁。直前の大ファウルに気落ちせず、若干浮いたフォークを見事に打ち返した。痛快な先制劇に、甲子園には六甲おろしの大合唱が響く。首脳陣の期待に応える一発が、勝利をグッと引き寄せた。

 「自分自身乗っていけるホームランだったと思います。チャンスだったので、絶対にランナーをかえすという気持ちでした。結果が出て良かったです」

 カウント2-2からの5球目、先発・鈴木の失投だった。左翼席に突き刺した先制の3ランは、成長を証明するシーズン自己最多の5号。ここ最近4試合は15打数7安打、打率・467、5打点、3本塁打。「必死なので、おごらず、しっかりやっていきたいです」と表情を引き締めた。

 片岡打撃コーチは、好調の要因を「甘いボールをしっかりと捉えられる。チャンスで硬くなってしまうことがあったけど、最近はそれがない」と分析。しっかりと軸足に体重を乗せ、インパクト時に力を出し切れている。金本監督も「彼らしい、きれいなホームランでした」と鮮やかな放物線を称えた。

 一塁、外野と与えられた場所で全力プレーを見せ、レギュラー奪取に燃える今季。「必死」な気持ちで白球を追う毎日を送るが、つかの間の休息も大事にしている。先日は、同級生の糸原と梅田へ。関西を知る“先輩”として大阪の街を案内しながら、ショッピングを楽しんだ。

 原口、高山と、定位置を争うライバルも強力だ。それでも、背番号60には意地がある。「いいイメージでいけています」。好調の今こそ、レギュラーを奪う絶好のチャンス。躍進はまだ終わらない。「勝負」と位置づけたプロ7年目シーズンで、中谷が飛躍を遂げる。

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