メッセンジャー「ファンのために優勝したい」 3年連続開幕投手へ決意新た

 3年連続4度目の開幕投手を務める阪神のランディ・メッセンジャー投手(35)が27日、デイリースポーツのインタビューに応じ、応援してくれるファンのために優勝したいと熱い思いを明かした。来日8年目、今季も先発の大黒柱として期待される右腕。12年ぶりのリーグ制覇、32年ぶりの日本一へ先陣を切る。

  ◇  ◇

 -開幕まで残りわずか。改めてどんな気持ちか。

 「本当にやっとというか、楽しみ。あとはカープ戦に向けてしっかりと継続して調整するだけだし、本当に楽しみだよ」

 -オフはしっかりとした調整を送ってきたと手応えを口にしていた。開幕戦を目前にして、現状の感覚としてはどうか。

 「オフ、春季キャンプ、それからオープン戦。全部含めて、自分としては全て順調に来ていると思うし、早くシーズンを迎えたいなという気持ちで楽しみだね。まあ自分だけじゃなくて、若い選手が本当に順調にシーズンを迎えられるんじゃないかなと思っている。チーム全体を見ても、個人的に見ても、充実したシーズンを送れるのではないかと。すごく楽しみだよ」

 -チームの優勝が最優先だと思うが、個人的に具体的な目標は立てているのか。

 「もちろん、個人的な数字というのを全く意識しないと言えばウソになる。頭の中には目標はあるけど、やっぱりチームの優勝が先に来るべきだと思っているよ。チームの優勝、そしてプラスで自分の個人的な目標を達成できれば、というように順位づけているね」

 -阪神ファンは12年ぶりのリーグ優勝を待っている。ファンに向けて、今季にかける意気込みを。

 「本当にこの7年間、すごくサポートしてきてくれたし、自分たちがいい状態であれ、悪い状態であれ、いつでも応援してくれている。これまでチームとしても惜しい、というシーズンは何回もあった。そろそろ本当にチャンピオンフラッグを持って帰りたいという思いは強く持っている。本当にファンのために優勝したいなと思っている。これだけ支えてもらっているからね。恩返しじゃないけど、優勝という最高の形でファンにお返ししたいなと思っているよ」

 -開幕カードは昨季のリーグ王者・広島。まずその相手に勝って勢いをつけたい。

 「うん、でも去年は去年だよ。それは野球の素晴らしいところというか。2016年はもう終わっているし、2017年のシーズンが始まったとき、全員の数字がゼロなわけだから。同じところ、同じスタートラインで始まるシーズンだからね。本当に去年のことは忘れて。とにかくチームを見ていると、自分たちがそれぞれに与えられた仕事をできれば、絶対持っている以上のモノを出せるくらいのチームだと思っている。自分たちの仕事さえできれば、絶対大丈夫だと信じているよ」

 -春季キャンプ中から若手に目を配るシーンがよく見受けられる。来日8年目。実績も踏まえて投手陣のリーダー的存在だと感じる。

 「これだけ数字を残せているし、自分としても、まずマウンドに上がればベストを尽くす。背中で引っ張るじゃないけど、そうして残った結果で引っ張っていけたらなと思っている。あとは、特に若い選手たちには冗談を言ってリラックスしてもらって。あんまり緊張してしまったりすると、いいパフォーマンスができなくなっちゃうからね。とにかく楽に臨めるように冗談を言ったりして、緊張をほぐしたりするようなことはしているよ。そういうリーダーっていうところは楽しめているし、自分にとってもいい経験になっているね」

 -オープン戦での登板を見ていると、試合の中で力の入れ具合をうまくペース配分しているように見える。それは今季のテーマの一つでもあるのか。

 「自分が若い時にアメリカで先輩とか、いろんないいピッチャーから学んだことを実践しているよ。力を入れて投げる時は、『しっかり投球する』と。アメリカではスローとピッチという、二つの言い方があるんだ。ただ投げるだけのことはスロー。でもそれだとなかなかいいピッチングはできない。だからスローではなく、しっかり頭を使って『投球する』ということを心がけている。それをちょっと今年は、大げさめに意識をしてね。内、外、高低、緩急…。いろんなものを工夫して使って、スローではなくピッチの方。ただ投げるのではなく、『投球』の方に集中していきたいな、と思っているよ」

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