鳥谷がスライディングで雰囲気を変える

 「阪神春季キャンプ」(4日、宜野座)

 遊撃の定位置を争う鳥谷敬内野手が、午前中に行われたベースランニングで二塁からホームへ生還した際に、足から滑り込んでスタンドのファンを沸かせた。

 淡々と静かに若手選手たちが走っていく中、二塁から一気にホームを目指した鳥谷。金本監督の目の前を横切った瞬間、足からホームへ滑り込んで見せた。ファンもクールな性格を認識しているだけに、スタンドは大きな拍手に包まれた。

 これに触発されたのが最終走者を務めた岡崎。捕手のタッチをかいくぐるように、回り込みながら手でホームベースをタッチ。その後、派手なガッツポーズを見せ泥だらけのユニホームで鳥谷に抱きつこうとした。

 この様子に指揮官やスタンドのファンも大爆笑。3日に行われた守備練習では、第1クールでは珍しく横っ飛びを見せ、平田チーフコーチも「あれはビックリしたよ。俺も驚いた」と背番号1の変ぼうぶりに目を丸くしていた。

 打撃練習中にうなり声を挙げるなど、野手陣の中で最も張り切っている鳥谷。1月に「この壁を乗り越えることができるか」と語っていた35歳が、チームに好影響を与えるほど、元気に動き回っている。

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