藤浪、同級生・大谷の分までフル回転や!代役はオレに任せろ

 「阪神春季キャンプ」(3日、宜野座)

 3月開催のWBCに出場する阪神・藤浪晋太郎投手(22)が3日、日本ハム・大谷の完全離脱を受け、穴を埋める活躍を誓った。右腕にとって同級生で、投打に実力を認める男。ピンチをチャンスに変えるべく、逆境をはね返す覚悟を語った。この日は今キャンプ2度目のブルペン投球。クイックも解禁するなど、早くも本番モード突入だ。

 同級生の無念さを思えば、言葉は自然と慎重になった。藤浪にとってWBCは、幼少期から憧れた夢舞台。大谷の完全離脱が正式に決まった。世界一奪還を誓い合った同志の不在。だが、覚悟はより固まった。エースの穴を埋めるべく、フル回転の決意表明だ。

 「侍ジャパンにとって間違いなく、いい打者といい投手を1人失うことになる。自分の与えられる役割は変わってくるかもしれないけど、より一層頑張って貢献したいです」

 言葉を選びながら力を込めた。明かしたのは、チーム一丸で逆境に立ち向かう覚悟。思いは行動にも表れている。この日は今キャンプ2度目のブルペン入り。一段とキレを増した直球で存在感を示した。本人も納得する球は大半がストライク投球。早めの調整もあって、周囲と比べて仕上がりも段違いだ。

 変化球も交えながらの60球。クイックでも3球投げた。「いずれはやらないといけないことなので」と言うが、8日の今季初実戦登板に向けて早くも本番モードだ。描いたプラン通りのメニュー消化は順調な調整の証明。「これからは、より実戦的なことが増える」と、歩みはさらに加速するようだ。

 藤浪の性格を知る金本監督は「心配は心配よ」とハイペースを危惧する。「その(大谷離脱の)分、藤浪が頑張るんちゃう?意気に感じて、ブイブイいつでも投げますみたいな感じで。それはそれでいいんだけどね」

 いまだかつて経験のない調整と準備。だがそこに、さらなる飛躍のカギがあると願っている。「投げ過ぎに注意、無理に注意というのを頭に置いて、頑張ってほしいと思います」と指揮官。侍エースの緊急離脱でも藤浪がいる。ピンチはチャンスだ。代役はオレに任せろ-と、世界一へ万全の状態に仕上げていく。

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