ドラ6福永 マエケンクイックで足攻封じ 徳島時代の研究生かす

 阪神のドラフト6位ルーキー・福永春吾投手(22)=四国ILp・徳島=が17日、鳴尾浜で行われた新人合同自主トレで、ブルペン一番乗りを果たした。捕手を立たせて30球を投じる中、終盤に見せたクイック投法では球威が落ちず、制球も安定。徳島時代にドジャース・前田を参考にしてフォーム矯正に取り組んだことを明かした。

 20球を投げたところで、ノーワインドアップからセットでのクイックに切り替えた福永。「きょうはクイックの方がバランスよく投げられた」と明かしたように、はた目から見ていても球威が増したように見えた。

 本来、投手はクイックになると球速が落ちると言われるが、担当の山本スカウトは「ノーワインドアップでもクイックでも球速は変わらなかった」という。徳島へ移籍した初年度の15年には、クイックのタイムが1・4秒前後で走られるケースが多々あった。

 そこで昨年、広島時代の前田を参考に「動画を見たりして、そのイメージで軸足にあらかじめ体重を乗せたりだとか、いらないところを削った」と福永。クイックのタイムは最速で1・1秒を切るようになり、「練習試合をした社会人チームの方から『サインを出せなかった』と言ってもらえました」と笑顔で明かす。

 「去年はリーグでもほとんど盗塁されなかった」と手応えを口にした福永。巧みなクイックはプロで活躍する上で大事な要素だ。失点のリスクを少しでも回避する“技術”を、雑草右腕は持っている。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

タイガース最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(タイガース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス