今成、糸井の神髄明かす ユニーク発言の裏にある真摯な姿勢と探究心

 阪神・今成亮太内野手(29)が6日、甲子園クラブハウスを訪れ、FA移籍が決まった糸井嘉男外野手(35)の神髄を明かした。年明けには例年通り、糸井らとの合同自主トレに参加する予定。糸井の向上心、感性、野球に対する真摯(しんし)な姿勢は最高の手本。師弟タッグを結成し、巻き返しの来季につなげる決意だ。

 ユニークな発言ばかりに注目が集まりがちだが、超人はやっぱり超人だった。プロ3年目から合同自主トレに参加する今成が、糸井の真の姿を証言した。

 「これと決めたことに関してはずっとやり続けられる人ですね。いろんなアンテナを張っている。いろんなものを吸収しようというのは後輩の僕から見ても思います。(ソフトバンク)柳田を見て、『あ~こんな感じか』と言って自分でやってみたり。あのクラスなら自分の形があると思うんですけど、『こっちの方がいいんか~』と聞きながらやってる。向上心、探求心、そういうものを多く持たれてる方だと思います」

 日本ハムの新人時代、野手に転向した直後の糸井と出会った。野球に対してマジメで真摯(しんし)に取り組む姿勢を見て「ずっと付いていこう!」と決心したという。ソフトバンク・柳田らも参加する合同自主トレは過酷な練習メニューで有名だ。走り込み、打撃練習、トレーニングなど、文字通り倒れるまで鍛え抜く。基本的に聞くより「見て盗む」スタイルを貫いてきたが、過去に助言を求めたこともあるという。

 「独特な感性を持っていると思います。おもしろおかしくじゃなしに、感覚がちょっと違うなと。僕がこれまでやってきた野球の感じと、スイングだったり。あれだけ長年、成績を出せるのは他に何かあると思うので、そういうところを盗みたいと思います」

 通算打率・301。超一流の打撃の極意は難解だが、学べる部分は多い。今成自身も巻き返しに燃えている。今季は打率・227。来季は新外国人キャンベルが加入するが、シュアな打撃でレギュラーを奪い取る決意だ。

 「今年は打撃が良くなかったので、自分のスタイルを考えながらやっていきたい。僕はヒットの延長が長打になるタイプ。長打があるというところを見せながら、幅広いバッティングを見せていきたいと思います」

 今季は三塁に加えて捕手、一塁、二塁、外野にも就いた。ただ、ユーティリティープレーヤーのまま終わるつもりはない。師弟タッグを結成し、糸井と同じグラウンドに立つ。

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