新オプション三塁・上本イケる!3年ぶりサードで軽快プレー

 「阪神2-5ヤクルト」(27日、甲子園球場)

 阪神が連敗で5位に転落した。厳しい戦いが続くが、そんな中、金本阪神に今後へ向けた新たなオプションが加わった。三塁の守備に、3年ぶりに上本博紀内野手(30)が就き、スタメンで出場。無難に打球を処理し、問題ないことをアピール。逆転CS進出へ、大きな武器になる。

 今季121試合目で新たな試みだった。上本が「1番・三塁」でフル出場。21日の再昇格以降、「1番・二塁」で5試合連続スタメン出場していた選手会長が1軍では2013年以来、3年ぶりにホットコーナーを守った。

 一回無死三塁から山田が放った三ゴロを皮切りに守備機会は4度。簡単ではない打球が次々と飛んできたが、いずれも落ち着いた打球処理と送球で無難にこなした。今季2軍戦で三塁を5試合守り、無失策の安定感を1軍でも示した。

 試合後は「細かいことは考えていないです。来た打球を捕って、投げてということだけしか考えていませんでした」と懸命なプレーを強調したが、久慈内野守備走塁コーチが「ファームでもやっているから大丈夫」と言うように上本の三塁守備に大きな不安は見られなかった。

 サードは金本阪神の泣きどころになっている。開幕戦で三塁を任せた新外国人ヘイグは交流戦中の6月3日・西武戦の出場が最後。同6日、2度目の登録抹消以降は2軍暮らしが続く。その後は今成、陽川、北條、新井良らが入った。一時は北條で固まりかけたが、鳥谷の不振に伴い、遊撃に回ったことで再び三塁が空席となった。

 長打が期待できる新井良、陽川はチャンスを与えられたが、安定した成績を残せず現在は2軍で調整中。右投手の先発が続いたここ5試合は今成が先発三塁で出場していた。巧打が持ち味だが打率・221と調子が上がらず、また得点圏打率・120と勝負弱さも露呈している。

 この日は左腕石川が先発で初めて二塁・大和、三塁・上本、遊撃・北條の布陣を敷いた。三塁・上本の今後の可能性について、久慈コーチは「チーム事情でいろいろある。今日みたいなことはあると思う」と説明。CS進出を懸けた残り22試合はもちろん、来季も戦いは続く。二塁守備では送球に不安が残る選手会長の三塁起用は金本阪神のウイークポイント解消にもつながり、将来に向けても可能性は広がっていく。

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