北條ノっていけ!金本監督が日々成長の若虎に期待 逆転CSへDeNA叩く

 阪神・金本知憲監督(48)が22日、23日からのDeNA3連戦(横浜)に向け、好調の北條史也内野手(22)への期待を口にした。21日の巨人戦でも勝負を決める一打を放つなど、成長著しい北條の勢いはチームに欠かせない。まずはCS進出のライバルとなる3位・DeNAを叩き、チームをさらに加速させていく。

 執念の一打が、再び勢いを付けてくれた。チーム一丸となってつかんだ巨人戦勝利の流れは壊せない。23日からの3位・DeNAとの3連戦(横浜)は、Aクラス入りのためにも負けられない直接対決だ。金本監督は成長著しい北條に期待をかける。乗っている若虎とチームをさらに加速させていく。

 「(北條に期待がかかるがと問われ)そうやね。(メンタル的に)乗っていかないといけないし、(自分も)乗せていかないといけない」

 大きな1勝となった21日の巨人戦(東京ドーム)。1点を先制されながらも上本の一発で追い付き、福留や鳥谷の好守でサヨナラを許さず、最後は北條が2点適時二塁打で決めた。ベテラン、中堅、若手がかみ合った勝利に手応えが残る。そして勝負どころで仕事を果たした北條への期待もさらに膨らむ。

 鳥谷に代わる形で現在、遊撃で8戦連続スタメン。攻守で存在感を示し、チームに欠かせない存在へと成長を遂げている。躍動感あふれる若武者の勢いをDeNA戦に持ち込み、3位に迫っていく考え。ただもちろん、北條一人の力で勝てるわけではない。

 「(DeNAとは3位争いだが)そういうものはあんまり、もちろん意識はしないといけないと思うけど、自分たちの野球を今のメンバーで戦うという、各自それぞれが役割分担で力を発揮する。誰も…というか、孝介(福留)以外は誰一人、満足いく成績を残していないと思うので」

 各選手に求めるさらなる奮起。残り27試合。選手個々の力を信じているからこそ、このまま終われないという思いがある。それぞれがしっかりと役割を果たしていけば、チームとして自然と結果は付いてくる。

 この日は、予定通り投手指名練習だけだったため、静養に努めて英気を養った。長期ロードも最後の3連戦。過度な意識はないが、一つでも上の順位を目指していくという意味では、負けられない試合となる。

 「もちろん一つでも上というので、目の前の試合に勝っていくだけです」と金本監督。DeNAとは3・5ゲーム差。自分たちの野球ができれば、必ず勝てる。その積み重ねの先に、CS進出の3位が見えてくる。

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