高山、貴重適時打 シーズン100安打王手、得点圏打率・389へ上昇

 「阪神5-2中日」(13日、京セラドーム大阪)

 手に残る感触が心地良い。新人と侮るなかれ。阪神・高山が勝利を決定づける会心のタイムリー。14打席ぶりに点灯させた「H」ランプが竜の息の根を止めた。

 ベテランの激走に応えねばならなかった。中日に2点を返された直後の八回。先頭の福留が中堅手・大島の頭上を越える三塁打で絶好の得点機を演出した。ただ原口、ゴメスが倒れ2死まで追い詰められ後を託された。

 静かにその瞬間を待つ。カウント3-1からの外角低めのチェンジアップをバットで拾った。打球は中前への適時打となり球団新人6位の今季40打点目。代打で登場した六回は3球三振に倒れただけに、このまま終わるわけにはいかなかった。

 出番が来れば持ち前の勝負強さを発揮する。「いい所に転がっているだけですがチームにとってはいいこと」。この日の一打で得点圏打率・389へ上昇。金本監督も「そんなにいい当たりではなかったんですけど、本当に大きな1点をルーキーが取ってくれました」と賛辞の言葉だ。

 これで今季99安打目となり2リーグ分立後、球団新人では6人目となるシーズン100安打へ王手だ。「(安打が出て次戦への気持ちが)全然違うと思います」。重ねた快音の数が逆襲への支えとなる。

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