鳥谷目覚めず…巨人3連戦11の0 今季4度目の10打数以上での無安打

 「阪神2-6巨人」(20日、甲子園球場)

 後半戦での巻き返しを期して臨んだ伝統の一戦。主将のバットから快音が響くことは一度もなかった。「自分たちで何とかするしかない」。阪神・鳥谷敬内野手は必死に前を向いたが、コメントとは裏腹に険しい表情を崩さず、クラブハウスへ足早に急いだ。

 初回、先頭の西岡が左前打を放ち、好機を広げたかった場面で浅い中飛。同点に追いついた直後の二回2死一塁では、外角高め直球に対応できず二ゴロに倒れた。先頭で迎えた五回はファウルで5球粘ったが、外の変化球を引っかけて投ゴロ。七回は初球に食らいついたが、力ない遊飛に倒れた。

 今3連戦は18日の初戦に3三振を喫するなど、11打数無安打に抑えられた。10打数以上無安打が続くのは今季4度目で、対巨人3連戦で安打なしに終わるのは、2008年9月19~21日(東京ドーム)以来8年ぶり。不名誉な記録を更新し、打率・227にまで落ち込んだ。

 バットでの汚名を返上するべく、守りでは2度魅せた。四回2死、ギャレットの左前へ抜けようかというゴロを逆シングルで好捕。粘投を続けていた先発・青柳を援護した。六回2死では小林誠のボテボテの打球を間一髪アウトに。今季10失策ながら、ゴールデングラブ賞に4度輝いた意地を感じさせるプレーだった。

 チームは22日から首位を独走する広島に挑む。1、2番コンビを組み、ともに二遊間を守ってきた西岡が左アキレス腱断裂で戦線離脱を余儀なくされた。鳥谷はスタメン落ちの土俵際ながら、西岡が抜けた今、ベンチに下がるわけにはいかない。キャプテンとしてチームをけん引し続ける責務がある。「できることをしっかりやるだけ」。強い気持ちでグラウンドに立ち続けるしかない。

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