コリジョンの途中見直し 阪神は賛成
阪神の谷本修常務取締役は30日、甲子園で取材に応じ、今季から導入された危険な衝突を禁止するコリジョンルールで、運用基準の見直しが検討されていることに関し、日本野球機構(NPB)からリプレー検証が実施された事例を収めたDVDと新基準案の解説書が送られてきたと明かした。
DVDには、今季ここまでコリジョンルールに絡んでリプレー検証となった11例を収録。さらに新基準案の解説では、ルール適用で判定が覆った4例について「すべてが当てはまらないという内容だった」と谷本常務は説明した。
阪神は5月11日の巨人戦(甲子園)で捕手・原口が走路に入ったと判断され、アウトの判定がリプレー検証後にセーフと変更。翌12日に球団はNPBへ意見書を送っていた。
新基準では危険な衝突があったか、完全なアウトのタイミングかなどを重視する。同常務は「できる限り早く(対応を)と申し上げていたので、ありがたい。基本、賛成」との姿勢を示した。
NPBの井原事務局長は「検討しているのは事実。今後は実行委員会などで議論していく」と説明。後半戦からの見直しを視野に、7月4日の実行委員会で議論をしていく。